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中央・地方に次ぐ第3の競馬、元ジョッキーが手がける「ソフト競馬」とは⁉︎ by 福元 弘二さん




「withuma.」vol.28 福元 弘二さん



Profile

お名前:福元 弘二さん

年齢:47歳

居住地:東京都

 

第28回は、福元弘二さん、元地方競馬のジョッキーで、ソフト競馬の代表を務めておられる男性です!

いったいどのような「withuma.」を送っていらっしゃるのでしょうか?

 


福元 弘二さんの「withuma.」



元ジョッキーで、高崎競馬に所属していました。

2004年、経営不振によって高崎競馬が廃止となった時、沢山の馬が処分されていくのを見ました。

また、引退後に乗馬クラブのインストラクターになった時、沢山の引退馬が活躍していることも知りました。


この経験を経て、引退馬の活用・保護について考えるようになりました。

自分なりに出来ることは何かと考えた末、2013年に「日本ソフト競馬協会」を立ち上げました。


ソフト競馬(馬術)を運営する上で、常に考えていることがあります。

それは、参加してくれる人馬の負担にならない、且つ、参加することでその人馬にプラスになる事です。


実際には、動画の撮影等で負担は結構あると思いますが、その分、参加してくれた人馬に少しでも支援が行き渡るようにと考えています。


最終目標は、「中央競馬、地方競馬」に次ぐ「第三の競馬」です。

具体的には、地方競馬をモデルに、「2回出走すれば、とりあえず馬の管理費(月約10万円)を稼げる」競技になる事です。

現在メインとなっているYouTubeでの開催のほか、今後は実際の乗馬クラブ等でも行う「ソフト競馬Jpn」も進めていきたいと思っております。



 

福元さんは、20歳の時に川崎競馬場でデビューし、その後、移籍した高崎競馬場で5年ほど騎手を務めておられたそうです。


多くの方がご存知の通り、高崎競馬場は累積赤字経営が続き、2004年に廃止となってしまった地方競馬場で、現在は場外発売場「BAOO高崎」として使用されています。

1924年から競馬が行われていた歴史ある競馬場で、ダートグレード競争の「群馬記念」が開催されており、優勝馬の中にはホクトベガやノボジャックなどの名前も見られます。


2005年の競馬法改正により、馬券発売の民間委託化が進み、2006年以降はオッズパークや楽天競馬などのネット発売も開始されました。

昨今のネット発売を中心とした地方競馬の盛り上がりを見ていると、あと一足早ければ高崎競馬も…と思ってしまいますね。


ソフト競馬とは、

競馬と言っても本物の競馬のように最速を目指して馬を全力疾走させる勝負ではなく、騎乗のみならず曳き馬での参加も可能で、

規定タイムより遅いタイムでなければならず、しかも3番目のタイムだった人馬が優勝!というゆる~い競馬ごっこです。


Youtubeにて、レースの様子がご覧いただけます。

ご興味のある方は、是非チェックしてみてください。


GuNYAAんCHANNEL(by日本ソフト競馬協会)

 

福元 弘二さんの「Loveuma」



元々馬が怖かった私。

競馬が好きで、騎手を目指していたのですが、その過程で馬が好きになりました。

具体的に「馬の魅力は?」と聞かれても上手く答えられません


とにかく馬が好きなんです。



ただ、好きな馬は?という質問には、必ず答える馬が1頭います。

「タイインカローズ」という牝馬で、私が騎手現役時代、とにかく沢山勝たせてくれて、色々な経験をさせてくれた馬です。

牝馬らしく、普段の調教は難しいのですが、レースでは本当に乗りやすくて強い子でした。




最後は、遠征に連れて行ってくれた盛岡競馬場(せきれい賞)で、レース後、熱中症で亡くなりました。

彼女の存在を一言で表すなら、「愛馬」です。



 

福元さんの仰っている感覚はよくわかります。

私も馬が好きで、具体的にどの要素が私を魅了しているのかと分析したことがあるのですが、瞳だったり、耳だったり、鼻だったり、、、そしてコミュニケーションの面でも魅力はありますし、存在自体が魅力と言いますか…。

とにかく馬が好きなんですよね(笑)


タイインカローズについて調べてみたのですが、キャリア8勝のうち、福元さんとのコンビで7勝もされているんですね。


馬名は「タイ(冠名)+インカローズ(名詞)」。

この「インカローズ」というのは天然石の和名で、世界的には「ロードクロサイト」として知られている有名な鉱物です。

原産国はアルゼンチンのサンルイスで、アンデス山脈で繁栄したインカ帝国にちなんで、このような名前が付けられたとのことです。

同地域は、世界遺産でもある「マチュピチュ」が有名ですよね。


そんなインカローズの石言葉は、「バラ色の愛」。

人生に心躍る彩りを与えてくれると言われているそうです。

まさに最も印象に残る馬として、“愛馬”と表されているように、福元さんの騎手人生において大切な存在であったのだと感じます。

 

引退馬問題について


引退馬問題を解決するためには、引退馬の活用・保護に留まらず、まず「馬事文化」から応援・支援していかないといけないと考えているからです。


そのためソフト競馬は、引退馬(サラブレッド)に限らず、ポニーや和種馬、ばん馬など、あらゆる種類の馬が出れる競馬となっております。


配信中にスーパーチャット(※)を通じてのおひねりを募集しているほか、出走した馬たちの「ばけん」画像の販売など、グッズ販売を通じた支援の場も作っています。



そして、売り上げの75%は、出走馬の関係者様へ贈っています。


※スーパーチャット…Youtubeにおいて、有料で書き込める特別なコメント。



 

おっしゃるように、最前線の支援をしながらも、裾野を広げていくことが、今の引退馬問題には必要だと感じます。

結局いくらお金が集まっても、馬が活かされる場がなければ、ただ消費するだけの存在となってしまいますよね。


それならば、人と馬の共生が進み、多くの人が馬と関わる機会のある社会になってもらいたいと考えます。


ソフト競馬、私も楽しく拝見させていただいております。

懐かしの名馬や、思い入れのある血統の元競走馬も登場して、競馬ファンとしても楽しめます。

それから、「おまけ」という名の「本編(仮)」が、お馬さんの可愛い映像盛りだくさんで、醍醐味だったりするんですよね(笑)


次回のソフト競馬は、12月の後半に「愛馬記念」が配信されるそうです。

是非その辺りも、ご興味のある方はご覧頂ければと思います。



詳しくは公式Twitterをチェックしてみてください。

 

 

今回は、元地方競馬のジョッキーで、ソフト競馬の代表を務めておられる、福元 弘二さんの「withuma.」を伺いました!

毎週定期更新してまいりますので、次回もよろしくお願いいたします!


 

「withuma.」では、馬にまつわる活動や、その思いについて発信していただける方を募集しております。


リモート取材は一切なく、専用フォームからアンケートにお答えいただくと、その内容が記事になります。


今後も「withuma.」を通して、引退馬問題前進の一助となれるよう、微力ながら馬事産業・文化に携わる人を発信していきますので、是非皆さまからのご応募をお待ちしております!


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協力:福元 弘二さん 取材・文:片川 晴喜 編集:平本 淳也 著作:Creem Pan

 


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