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競馬の勝ち負けだけで、尊さの優劣は決まらない!YouTubeで馬産地の魅力を発信中 by G1ショータイムさん


「withuma.」vol.37 G1ショータイムさん



Profile

お名前:G1ショータイムさん

ご年齢:39歳

居住地:北海道新ひだか

Twitter:@G1shotime


 

第37回は、YouTubeで馬産地の映像を配信し、引退馬や乗馬の普及をしている、G1ショータイムさんです!

いったいどのような「withuma.」を送っていらっしゃるのでしょうか?

 


G1ショータイムさんの「withuma.」


コパノリチャード/ホロシリ乗馬クラブ


2021年2月から、YouTubeを始めました。

それまで競馬をよく見ていましたが、2013年から家内の誘いもあって乗馬を始め、お馬さんが賭け事としての対象ではなく、パートナーのような大切な存在に変わっていきました。


転機となったのは2019年4月、札幌から転勤で新ひだか町へ移住したことです。

仕事ではサラブレッドの生産牧場へ訪問することも多く、天候や季節に関係なく、毎日情熱を持ってお馬さんのお世話をしている牧場の方々を見て、競馬は勝負の世界ですが、勝ち負けに係わらず、どんなお馬さんにも1頭1頭に素晴らしいドラマあることを知りました。


馬産地にいるからこそ感じる感動を、より多くの方に知って貰える方法がないかと考えました。

沢山の方にこの感動を共有出来れば、お馬さんをより大切にしたり、引退後のお馬さんの活躍の場が増えたり、牧場の仕事に関心を持って貰えるのではないかと思いました。

なかなかマスメディアでは取り上げられない生産牧場さんの仕事を、馬産地で勤務している自分だからこそ発信できるのだと思い、手探りの状態でYouTubeの活動を始めました。

生産牧場さんの情熱と努力と、1頭1頭の馬生はとても尊いものだと思います。

決して競馬の勝ち負けだけで、尊さの優劣は決まらない。

そして引退馬たちの平和で豊かな生活、命を出来る限りの守って行くために、微力ながら自分ができる応援をしています。

まだまだ活動においても未熟なところばかりで課題も沢山見えてきましたが、この数年のコロナ禍で馬産地へ来れない方々にも馬産地情報を発信できて良かったと思っています。

お陰様で2023年2月1日現在で、YouTubeの登録者が14,400人を越えました。

本当にありがたいことで、楽しみにしてくださっている方々からのコメントがとても励みになっています。


収益も僅かですが、少しずつ頂けるようになりました。

今後は、その収益の一部を引退馬支援に使って行きたいと考えています。


これまでにも、募金や養老牧場でボランティアをしてきましたが、継続的な支援がなかなか出来ずにいました。

YouTubeでの活動をより発展させ、お馬さんの動画で得た収益を引退馬へ還元していきたいと考えています。



また乗馬の普及をしていくことで、引退馬の活躍の場を増やして行きたいです。

以前通っていた乗馬クラブのドイツ人インストラクターの方が、

「ドイツでは乗馬は身近なもので、特に女の子に人気で、乗馬をしたことがない子を探す方が大変だ」

と、教えられたことがあります。


私もそうでしたが、日本で「乗馬」というと、資産に余裕のある方々の高級な趣味。

そんなイメージがありました。

実際にはそんなこともないのですが、そんな勘違いをするくらい身近なものではなかったんでしょう。

日本でも気軽に乗馬ができる環境があれば、まだまだ救えるお馬さんが増えていくと思います。

 

生産牧場で働く方々の情熱、日々の営み、そして生産馬たちが持つドラマ、とても心動かされるものがありますよね。

私も元々は競馬ファンから入り、生産牧場での研修を通して、馬もそうですが、馬と共に暮らす人々の魅力に圧倒された身です。

高校生3年の頃には、稚拙ながら、生産牧場の仕事を追った映像を制作したりと、生産牧場の素晴らしさや美しさ、努力の部分や感動など、様々な魅力を知ってもらいたいと思い活動していましたので、G1ショータイムさんの活動の原動力、とても共感できました。


コロナ渦で見学が軒並み中止、または限定されている時に、多くの競馬ファンの「馬産地・引退名馬を見たい!」というニーズに答える形となったのも大きかったのですね。


確かにおっしゃる通り、一般的に、乗馬を始めることは少しハードルが高いイメージがありますが、自馬を持たないウィークエンドライダーであれば、案外費用もかからないという認識です。

もちろん頻度にもよると思いますが、ゴルフをしたり、キャンプをしたり、ちょっと嗜好寄りの趣味に置き換わるくらいのものではないでしょうか。

お子さんを小さい頃から馬と触れ合わせることで、とてもいい経験、刺激になるという話は、このwithumaを通してもよく耳にすることですし、アウトドア教育の選択肢として取り入れるご家庭が増えるのも、引退馬の明るい未来に繋がっていくのではないかと考えます。

 

G1ショータイムさんの「Loveuma」



お馬さんの魅力は、“心を通じ合わせること”ができるところです。

言葉はわからなくても、人の考えていることを理解してくれます。

乗馬をやっていると、手入れをする時も、馬装する時も、乗っている時も、よく話しかけながら接していますが、優しく声をかけていると、ちゃんと反応してくれます。


また、乗っている時に指示や要求をすることがありますが、何をすべきかちゃんと理解してくれる、とても賢い生き物だと感じます。

きっと草食動物なので、人間の数倍も感受性があるのだと思います。


言葉が通じないから理解し合えないと考えるのは人の感覚で、

お馬さんは「この人はどんな人(敵か味方か)で、何をしようとしてるのか?」

そんな風に考えているように思えます。


私の乗馬もようやく200鞍を超え、上手に乗るためのコツが何となく解ってきたところで、技術としてはまだまだなのですが、それでも一瞬「人馬一体」になれた時は最高の喜びを感じることができます。

こんな下手な指示でもしっかり理解してくれていると思うと、かわいくてたまりません。

私の好きな馬は、ゴールドシップです。

現役時代から応援していたお馬さんです。

芦毛の馬体が美しいのもそうですが、横山典弘騎手とのコンビでG1・天皇賞(春)を制した際、レース内容がまるで漫画のような展開で、他のお馬さんでは真似できないような走りで衝撃を受けました。

彼は唯一無二の存在です。


現在繋養されているビッグレッドファームさんでは、収益を目的としないメディアとして種牡馬としてのゴールドシップの様子を撮影・配信しており、産駒たちの活躍を楽しみにしています。

一言で表すならば、「人生のパートナー」でしょうか。


また、白毛牝馬のサトノジャスミンと村上欽哉牧場さんを応援しています。



動画でも親子の様子を配信しているので、ぜひご覧いただきたいです。



 

私たち人間は、すぐに人間の感覚で物事を見てしまいますので、馬がこちらに何かサインを出してくれている、またはこちらの意思を理解しようとしてくれている姿勢をキャッチできないことが、日常的に多いと思います。


英サセックス大学の研究チームが、2016年に生物学誌「Biology Letters」で発表した研究結果にこんなものがあります。


「5つの乗馬用厩舎で合計28頭の馬に、 会ったことがない2人の男性の「笑った写真」と「怒った写真」をそれぞれ1枚ずつ、合計4枚を馬に見せて、心拍数から反応を調べる。」


その結果はというと、馬は「笑った写真」にはあまり反応しなかったが、「怒った写真」では心拍数が急上昇し、嫌悪の反応を示したそうです。

その表情から人間の感情を感じ取り、手荒い扱いを受けるのではないかと警戒していたのだとか。

このような研究を見ても、あらためて、馬はとても賢い動物だと理解することができますよね。

 

引退馬問題について


メイショウドトウ 提供:ノーザンレイク


知人である養老牧場ノーザンレイクさんの応援としてグッズの購入、定期的な募金をしています。

また、昨年はボランティアで見学の受付と案内をさせていただきました。

遠方から引退馬たちに会いに来た見学者の方々の笑顔は忘れられません。

とても良い経験をさせていただきました。

養老牧場がビジネスモデルとして成功する例が必要だと思います。

どれだけお馬さんが好きで引退馬を預かりたいと考えても、資金と労力が必要となります。

生き物を扱う仕事ですから、決まった休日や大型連休なども取りづらいのも事実です。

働く方々が健康的に仕事ができる環境とビジネスとして、安定した収入が必要です。


重労働で儲からない。

これでは、牧場で働く人が減ってしまいます。

最近では、JRAの元調教師や現役の騎手の方々も、積極的に引退馬への問題について発信されています。

引退馬支援をしたいと考えている人は沢山いると思いますので、引退馬に係わる人が増えていくと良いと思います。

 

ノーザンレイクさんとお知り合いとのことで、様々な形で支援をされているのですね。


おっしゃる通り、お金も時間もそうですが、養老牧場がギリギリの運営を差し迫られているケースもありますよね。

「儲からない」、「過酷」、そういったイメージが、モデルケースの成功によって改善されていけば、養老牧場の担い手や、馬産地で働く人たちも増えていくのではないかと感じていますし、魅力の部分を知ってもらえるように発信し期待と感じました。


G1ショータイムさんのYoutubeはこちらからご覧いただけます!


この記事と同じ、引退馬問題を考えるサイト「Loveuma.」では、今回の記事にも登場したノーザンレイクさんの連載記事、「ノーザンレイクダイアリー」も公開中です。

先週は新たに、アイヌ文様が施された新デザインのグッズも販売が開始しましたので、ぜひチェックしてみてください。

 

 

今回は、YouTubeで馬産地の映像を配信し、引退馬や乗馬の普及をしている、G1ショータイムさんの「withuma.」を伺いました!

毎週定期更新してまいりますので、次回もよろしくお願いいたします!


 

「withuma.」では、馬にまつわる活動や、その思いについて発信していただける方を募集しております。


リモート取材は一切なく、専用フォームからアンケートにお答えいただくと、その内容が記事になります。


今後も「withuma.」を通して、引退馬問題前進の一助となれるよう、微力ながら馬事産業・文化に携わる人を発信していきますので、是非皆さまからのご応募をお待ちしております!


▼詳細は下記バナーをクリック!


 

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協力:G1ショータイムさん 取材・文:片川 晴喜 編集:平本 淳也 著作:Creem Pan

 


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4 commentaires


HisMajesty Graustark
HisMajesty Graustark
06 févr. 2023

>「ドイツでは乗馬は身近なもので、特に女の子に人気で、乗馬をしたことがない子を探す方が大変だ」


私は西ドイツ時代から壁の崩壊後数年間にかけて往復・滞在しましたが、確かにドイツの子どもは馬が好き。夏休みのサマーキャンプのプログラムにも乗馬オプションが入っている。

イギリスほどではないにしろ、プレゼントにポニーが欲しいという子もたくさんいます。(とりあえずこれでがまんしなさいと言われてシュライヒのホースフィギュアをもらったりする)


馬だけでなく、野生動物を含め、自然の中で自由に動き回っている動物が好きみたいですね。

「日本にはどんな動物がいるの?」と小学生からよく聞かれました。(競馬を観るようになった今なら、「ゴールドシップとかオルフェーヴルとかタニノギムレットとか、いろいろ珍しい動物がいますよ」と教えてあげられるのに....)


自馬を所有したり、競技会に出るのに本格的なレッスンを受けたりというレベルになると、ドイツ国内でもやはりそれなりにお金はかかるので、少々皮肉もこめて「アッパーミドルクラス以上のスポーツ」という暗黙の了解はあるのですが、シンプルに馬と触れ合い乗馬を楽しみたいというだけなら本当に敷居が低く門戸が広い。

老若男女、年齢や収入にかかわらず、どんな人でも必ず気軽に乗りに行ける場所があります。

人と馬の距離が近くなるためには、まず馬についてもっともっと知ることが大事。

デジタルネイティヴならぬ「お馬ネイティヴ」の子どもさんを日本にも増やしたいですね。

G1 ショータイムさんの動画で、生産牧場や養老牧場での馬の暮らしを身近に感じる人が増えることを切に願います。✌️😃


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Invité
15 févr. 2023
En réponse à

乗馬クラブが気軽にいつでも遊びに行けるような身近な場所になれば良いですね😄

「お馬ネイティブ」!良い言葉ですね。

これからも微力ながら馬産地での活動を頑張って行きます😊

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HisMajesty Graustark
HisMajesty Graustark
06 févr. 2023

牧柵越しに顔を出すサトノジャスミンを見て、一つ思い出したことが。😲💡


ドイツ語でジャスミン(発音は「ヤスミン」)というと、たいていセイヨウバイカウツギのことです。

中国茶の香料に使うジャスミン(素馨、茉莉花)とは違う種類の花ですが、バイカウツギの方も大変香りが良い。芳香と白い花びらという共通点があるので「ヤスミン」が俗名になったのでしょう。


高さは4mほどまで育つことがあり、苔むした高い石塀に囲まれて中が見えない庭園から、塀を越えて歩道側へあふれるように咲いている季節など、思わずその下に立ち止まって香りを楽しみたくなります。特に夜は、街灯の明かりに白い花色が目立つ。

深夜のパーティーの帰り道、甘い香りに誘われていつまでも上を向いたまま路上に佇んでいたりすると、通りかかったお巡りさん(こっちはパブ帰り)に軽く職質されることも。ほぼいつも、「大丈夫ですか?」「大丈夫ですよ」と声をかけ合うだけで終わるのですが。


ジャスミンの名前と柵からのぞく優しい白い顔から、そんな五月の夜を思い出しました。

これからもお母さんとして、小さな白い花をたくさん咲かせてください。☺️


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Invité
15 févr. 2023
En réponse à

素敵なエピソードですね!

それを聞いたら、あの写真の見方が変わりました😁

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