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仕事を辞めて未経験者が競技の道へ!?心を突き動かした「ホースボール」by 西島 隆史さん


撮影:月刊誌『馬ライフ』柴田真規子


「withuma.」vol.34 西島 隆史さん

撮影:月刊誌『馬ライフ』柴田真規子


Profile

お名前:西島 隆史さん

ご年齢:39歳

居住地:千葉県

Twitter: JHBA 日本ホースボール協会 (@horseball2021)


 

第34回は、日本ホースボール協会代表理事の男性です!

いったいどのような「withuma.」を送っていらっしゃるのでしょうか?

 


西島 隆史さんの「withuma.」


一般社団法人日本ホースボール協会を運営しております。

国際ホースボール連盟に加盟している団体で、日本でのホースボールの普及と発展を目指し、2012年に発足しました。


ホースボールという素晴らしい競技の普及のため、競技者、競技馬、指導者、競技馬場、の数と質を向上させていくこと。

更に引退馬(引退競走馬)に新たな活躍の場を作ること。

このスポーツを通して日本と世界との親交を深めていくことをミッションに活動を行っております。


私がホースボールの存在を知ったのは、2009年の11月頃でした。


きっかけは1枚のホースボールのフランス代表の写真を見て、 「何これ。めちゃくちゃカッコイイやん」 と感じて、それから翌年の春にホテルマンの仕事を辞めて、ホースボールをやるためにまずは馬に乗れる様になるために、乗馬クラブの無給の研修生になりました。

その時は軽速歩も全くとれない状態から始めたので、今、振り返ってもなかなか無茶苦茶なチャレンジしていたなと思いますね。



活動を通して大切にしていることは、関わってくれる人が、喜んでいる姿を想像しながら物事を進めることです。


ホースボールを自分でもまだまだ楽しみたいし、すでに参加してくれているメンバーにも、もっと良い環境を作ってあげたい。

また、新たな人にも楽しんでもらいたいので、日本でたくさん試合が出来てそれを生で観ていただいたり、オンラインで観ていただいたり出来る環境を今年〜2025年にかけて、ある程度、カタチあるものにしたいと考えています。

 

一枚の写真をキッカケに、お仕事を辞めて1からホースボールに打ち込む。

常人では成し得ない様な、大きな転換をされるほどに、ホースボールは西島さんを虜にしたのですね。


私も西島さんをご紹介いただくまで、ホースボールについては全くの無知でした。

ただ競技の映像を見ていると、「これは面白い!」と感じたのが素直な感想です。

早く生で観戦したいとワクワクしています。


ホースボールがどういった競技か、簡単にご紹介します。


ホースボールとは、フランスで誕生した馬に乗りながら行う球技で、

「 いつかホースボールがオリンピック競技になって、世界中の人と一緒に楽しめるように 」

という想いを込めて英語で名づけられました。


多くの球技と同じく、より多く点を取ることを目的に、4騎対4騎で馬に乗ったまま、皮の取っ手のついた特殊なボールをドリブル・パス・タックルをしながら扱う非常に特殊なスポーツです。


元々はアルゼンチンの”パト/PATO”という、ガウチョ(アルゼンチン版のカウボーイ)達の遊びが、スポーツとして1953年に国技に制定され、それを1970年代にフランス人によって世界中に広めやすいように、フィールドのサイズダウンをしてより展開の早いスポーツに昇華させたのがホースボールです。


日本ホースボール協会『ホースボールとは』より一部引用


ホースボールの様子は、withuma vol.32「グランアレグリアの元担当厩務員が仕掛ける、YouTubeでの新たな挑戦!」にご登場いただいた、なべさんのYoutubeにてご覧いただけます。

 

西島 隆史さんの「Loveuma」


走ってる時の馬は単純にかっこいいのですが、普段接している時は、色んな性格の子がいて面白くて、馬を介して自分以外の誰かと笑いやすい瞬間が生まれるところが魅力だと思います。


例えば、おやつをあげてる人が居たら、それを見つけた他の馬が「こっちにも!」と必死にアピールしている姿を見ると、単純に面白いしかわいいし、傍から見ていて思わず笑ってしまいます。

馬が居るだけでその場に笑顔が多くなるのは、幸せな事だと思います。



お気に入りの馬は?と聞かれると、とても難しい質問ですね。

みんな万遍なくお気に入りです。

どの子もそれぞれ面白いので(笑)


一言で言えば、本当にどの馬も「勉強」になります。


本当にそれぞれ違うし、

エサの量が同じでも太る子や、痩せる子。

どんな乾草でも食べる子や、種類が変わると一切食べない子。

愛嬌がある子や、全く無い子。

同じ子でもずっと接していく中で新しい一面を見つける時もあります。

本当に日々勉強になりますね。

 

ホースボールの様な激しい競技では、人も馬も闘志を燃やして集中しているが故、普段とのギャップがより感じられるのかもしれませんね。


そして西島さんのおっしゃる通り、馬がいるだけでその場が明るくなるというのは、大きな魅力の一つであると感じます。


馬から学ぶことは本当に多いですよね。

決して道具の様に扱わず、昔から人と馬が家族の様に共生してきた意味も、感覚的にですが理解出来る気がします。

馬は人にとって身近で特別な存在だなと感じさせてくれますね。

 

引退馬問題について


ホースボールに向き不向きに関わらず、現状ではほとんどの馬は人の役に立たないと生きられないので、誰かの役に立てる様に、その子の性格や性質をよく観察して、その子に適した仕事を見つけてあげて、それで人の役に立てる様に調教や馴致をしています。

また様々な理由で乗馬クラブ等で飼えなくなった馬も、行き場が無くなった時には引き取っています。


海外の様に、片田舎の家の空き地で馬を飼う選択肢が普通にあったり、個人でも飼える技術とか方法を知ってる人が増えたり、そういう事もありなんだなというマインドが日本でも一般的になる様に、馬が更に身近な存在になる事が、ひとつの方法かなとも考えています。


実際にSNSで発信されてないだけで、競馬の厩務員の方が引退後に自宅で引退馬を引き取って飼育されている例を、日本でも何例かあるのを聞いたり見たりしていますし、あまりにも特別な生き物にせずに、身近な生き物として捉えられる形を、日本ホースボール協会でも普及していきたいと考えています。

 

ホースボールを通した引退馬支援、とても素敵ですね。


個人的に気になったのは、(もちろん馬それぞれに適性の差はあると思うのですが)競走引退後のサラブレッドはホースボールに適しているのか、ということです。


人の指示に対して反射的に動くサラブレッドは、馬上で行うスピード感のある競技では利点がある様に感じる一方、細かい動きやコントロールは難しいと想像します。

ホースボールについてもっと調べてみたいと思っております!


しかし、実際にサラブレッドが活躍しているとのこと。

ホースボールの普及が引退馬利活用に大きく繋がることを期待しております!


私も、馬はもっと身近な動物なのだと感じてもらえる様に、人と馬の多様な在り方をこれからも広めていきたいと感じました。

 

 

今回は、日本ホースボール協会代表理事をされている、西島隆史さんの「withuma.」を伺いました!

毎週定期更新してまいりますので、次回もよろしくお願いいたします!


 

「withuma.」では、馬にまつわる活動や、その思いについて発信していただける方を募集しております。


リモート取材は一切なく、専用フォームからアンケートにお答えいただくと、その内容が記事になります。


今後も「withuma.」を通して、引退馬問題前進の一助となれるよう、微力ながら馬事産業・文化に携わる人を発信していきますので、是非皆さまからのご応募をお待ちしております!


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協力:西島 隆史さん 取材・文:片川 晴喜 編集:平本 淳也 著作:Creem Pan

 


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