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完全有志で発行中!フリーペーパー「遊駿+」を今も作る原動力とは? by ヨドノミチさん


「withuma.」vol.67 ヨドノミチさん


Profile

お名前:ヨドノミチさん

年齢:44歳

居住地:愛知県

X(旧:Twitter):@yodono_michi

 

第67回は、金沢競馬の魅力を伝えるフリーペーパー「遊駿+」を作成している、ヨドノミチさんです!

いったいどのような「withuma.」を送っていらっしゃるのでしょうか?

 


ヨドノミチさんの「withuma.」

写真:本人提供


今年で17年目を迎える、金沢競馬のファンによる、金沢競馬を楽しむフリーペーパー「遊駿+(ゆうしゅんプラス)」を作成しています。

金沢競馬の騎手、厩務員、調教師といったホースマン達にインタビューを行い、競馬を知らない人でも楽しめるような誌面作りを心掛けています。


金沢競馬では赤字が続き、存続か廃止かで揺れ動いていた2006年。

先に廃止となって金沢へ移籍してきた宇都宮競馬の関係者から、「宇都宮でやっていたようなフリーペーパーを金沢でも作れないか」という話が浮上しました。

当時、「mixi」の金沢競馬コミュニティにいたヨドノミチに、その話が回って来て、お役に立てるならと引き受け、その周辺の人達とフリーペーパーの作成を始め、今に至っています。


フリーペーパーを作成している面々は会社員だったり、主婦だったり、司書だったりと仕事を持っていて、専従で作成している人はいません。

金沢競馬のホースマンや様々な人たちの金沢競馬が好きという思いで集い、活動しています。


この活動を始めた頃は、「まずは金沢競馬の事を知ってもらうこと」が目標でした。

今後の目標としては、金沢競馬に親しみを持ち、競馬を好きになって楽しむ人を増やす事です。

金沢競馬の人や馬を知ってもらい、1人でも多くの人が競馬を好きになって金沢競馬を楽しんでもらいたいと思っています。

 

地方競馬のフリーぺーパー、私も初めて訪れる競馬場ではよく手にしています。

私ごとですが、地方競馬の楽しみ方が、「お酒を片手にグルメを堪能し、ちょっとだけ馬券も買ってレースを楽しむ」といったスタイルでして、フリーペーパーは、もっぱらグルメ情報に釘づけ、ご飯を食べているうちに関係者インタビューの存在を忘れていることが多いので、次回以降はしっかりと読ませていただこうと思います(笑)



石川県競馬事務局競馬総務課、令和4年度金沢競馬経営評価委員会の公開しているデータでは、仰っている2006年(平成18年)まで、8年連続の赤字を記録していました。その後ネット投票に支えられる形で馬券売り上げが伸び、令和3年まで10年連続の黒字を記録していますね。

その競馬場の魅力は、やはり訪れてもらわないと分からない部分もありますので、是非フリーペーパーをネット上にも掲載し、ネットで馬券を購入している他地域のファンにも「金沢競馬楽しそう!行ってみようかな!」と思ってもらえるといいのではないかと思いました。

 

ヨドノミチさんの「Loveuma.」

写真:本人提供


私の感じる馬の魅力は、「大きく輝く身体を躍動させて駆け抜けてゆく走りの美しさ」です。


小学校の校区内に金沢競馬場や馬事公苑があり、競馬場関係者の子女が同級生や友人という事もあって馬を見る機会に恵まれていました。

幼い頃は意識していなかったですが、大人になって競馬を見ると、その身体や走る姿の美しさに魅了をされました。


特に魅了された馬として、ジャングルスマイルがいます。

中央で二桁着順連発から金沢で無敵の連勝街道を突き進み、中央勢とも互角に渡り合った上に後輩のナムラダイキチとの死闘。

そして、何度も限界と言われながらその都度復活の勝利を挙げて11歳まで走り続けた名馬です。

私にとって、「金沢競馬最優秀競走馬」と言える馬です。

 

地元に競馬場がある環境で過ごしてこられたのですね。

「近すぎて逆に行かない」というのは割とよくある話ですが、遠方のファンからは羨ましく思われることも多いかと想像します。


ジャングルスマイル号は中央の未勝利を2戦走り、いずれも2.5秒、3.6秒の差をつけられ大敗。

ただ、金沢転入後に破竹の12連勝を記録し、転入から2年間で22勝、通算成績82戦39勝を挙げた馬です。

その勝利数もさることながら、10歳以降も重賞を2つ勝つなど、息の長い活躍をしました。


引退後は秋田県の乗馬クラブに入厩し、2020年に退厩。

その後、千葉県の乗馬クラブに転厩したようですが、その後の情報を見つけることはできませんでした。

どこかで元気に暮らしていることを祈ります。

 

引退馬問題について

写真:本人提供


引退馬問題を解決する方法としては、馬を身近な存在に思ってもらう事ではないでしょうか。

乗馬でも、競馬でも、馬術でもいいから、馬を見て、知ってもらって、馬への理解を深める。

そして、主だった役割を終えた馬がその後どのような道を歩むのか、歩めるのかを知って、自分のできる範囲で行動を起こす事だと思います。

 

私も、ヨドノミチさんのおっしゃる通りだと考えます。

ましてや、この『Loveuma.』も、人にとって馬がより身近な存在になることで引退馬問題が前進すると定義し、馬にまつわる情報発信を行っているサイトになります。

馬を知り、馬に関わる人を知り、引退馬問題を知ってもらうこと。

1人でも多くの方が考えるきっかけになれるよう、これからも活動をしていきたいと思います。

 

 

今回は、金沢競馬の魅力を伝えるフリーペーパー「遊駿+」を作成している、ヨドノミチさんの「withuma.」を伺いました!

毎週定期更新してまいりますので、次回もよろしくお願いいたします!


 

「withuma.」では、馬にまつわる活動や、その思いについて発信していただける方を募集しております。


リモート取材は一切なく、専用フォームからアンケートにお答えいただくと、その内容が記事になります。


今後も「withuma.」を通して、引退馬問題前進の一助となれるよう、微力ながら馬事産業・文化に携わる人を発信していきますので、是非皆さまからのご応募をお待ちしております!


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協力:ヨドノミチさん 取材・文:片川 晴喜 編集:平林 健一 著作:Creem Pan

 


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