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受験期に自分を奮い立たせてくれた、キタサンブラックと武豊騎手の勇姿 by なおきさん


「withuma.」vol.68 なおきさん


Profile

お名前:なおきさん

年齢:20歳

居住地:大阪府

 

第68回は、武豊騎手を長年応援し続けている競馬ファン、なおきさんです!

いったいどのような「withuma.」を送っていらっしゃるのでしょうか?

 


なおきさんの「withuma.」

写真:本人提供


中央地方問わず、毎週欠かさずに競馬を見ています。

幼い頃から休日は父親と競馬中継を見る環境で育ち、それが当たり前のことだと思っていました。

なので、学校に行き始めてから周りの人が競馬を知らないことに、とても驚いたことを覚えています。


中学生の頃は受験などで忙しいこともあり、初めて一人で競馬場に行ったのは高校2年の秋、京都大賞典の日でした。 競馬場は走る音が直に聞こえてくるし、映像で見るより実物の方が迫力があるので、今でも時間を見つけて積極的に行くようにしています。

やはり現場に行くと、テレビと違ってパドックも見たいだけ見れますし、口取りや表彰式など、テレビでは流れないシーンが観れることも魅力だと思っています。


そして武豊騎手の大ファンでもあります。

もともと父親が武豊騎手を応援しており、その流れで自分も応援し始めました。

武豊騎手に感じる魅力は、馬に対して、とても誠実なところです。

馬の扱いも丁寧ですし、実際にウィナーズサークル等で見かけても、「この人だけは違う」というオーラを感じます。

また人として、武豊騎手のような存在に一種の憧れを感じています。

 

おっしゃる通り、競馬場でしか感じることができない魅力というのは沢山あリますよね。

挙げていただいたように、ターフを駆ける脚音から感じることができる迫力は、テレビと競馬場では雲泥の差だと思いますし、パドックにおいても陣営が作戦を練る姿や、乗っている騎手の表情、担当スタッフと馬とのコミュニケーションに至るまで、存分に見ることができますので、私も時間が許せば競馬場へ足を運ぶようにしています。


武豊騎手は誰もが認めるレジェンドジョッキー、日本競馬になくてはならない存在だと思います。

実際にお会いしたことはありませんが、周りにいる方々の武豊騎手と接する姿勢が、その人徳の高さを表しているのではないかと感じます。

 

なおきさんの「Loveuma.」

写真:本人提供


お気に入りの馬は、現役馬だとドウデュースです。

武豊騎手繋がりでキーファーズを応援しているのですが、そのキーファーズから「クラシックを狙える馬ではないか」と思える馬が出てきたので、新馬から見続けていました。

その馬がドウデュースだったのですが、実際にダービー馬となり、「自分の目は間違えていなかったんだ」と思えた馬でした。


また、引退した馬の中では、キタサンブラックがお気に入りです。

この時代に、昭和競馬のような王道ローテを駆け上がったのがカッコよく、応援している武豊騎手と共にターフを駆ける雄大な馬体に惹かれました。

しかし、キタサンブラックの現役時代は高校受験の時期が重なっていて、一回も生でレースを見れませんでした。

引退レースとなった有馬記念だけは、どうしてもライブで見たかったのですが、レースの時間と塾の授業時間が被ってしまっていました。

そこで授業を聴きながら、膝にスマホを置いてレースを見ていたのですが、数学の先生に見つかってしまい、今までで一番怒られたということがありました。

それも、キタサンブラックの有終の美と合わせて、今ではいい思い出となっています。

受験期を通して、キタサンブラックと武豊騎手にはメンタル面でも大きく支えられました。

学校や塾から帰宅した後にレースを確認すると、キタサンブラックが武豊騎手を背にレースで頑張っている姿を見て、「自分も頑張ろう」と何度も奮い立たせてくれました。

ただ、あと一年生まれるのがズレていたらレースを見に行くことが出来ていたと思うと、後悔することもあります。

 

キタサンブラックは本当に美しい馬でしたよね。

基本的に先行して、そのまま勝ち切るという、全く濁りのない正々堂々とした王者たる競馬には、私も深く魅了されました。


引退レースの有馬記念は、中山競馬場のゴール側で見ていましたが、本当に鳥肌が立ちましたし、私を含め会場全体が惜しみ無い拍手を送っていたのが印象に残っています。


種牡馬となった今も、産駒たちは下馬評を覆す快進撃を見せており、重賞馬・G1馬を次々と輩出していますから、今後も彼の活躍から目が離せませんね。

 

引退馬問題について

写真:本人提供


口で言えるほど簡単な話ではないですが、日本中に引退馬の受け入れ先、余生が過ごせる場所が増えていってほしいなと思います。


自分としても引退馬のことを頭に入れつつ、何かしらの形で関わっていきたいなと考えていますし、馬業界の人手不足もあるので難しい部分もあるとは思いますが、競馬の人口も増えつつあるので、少しずつでも考えてくれる人が増えていってほしいなと思います。


みんなに見えているのは綺麗事が多いけど、本当は綺麗事ばかりではないと思いますので、「そんなことがあるんだ」くらいに少しでも現実を知ってもらうことが大切だと考えます。

また、引退馬問題に興味がある人同士で、お互いが持っている知識などを教え合えるような、そういう環境をみんなで作っていけたら良いなと思っています。

 

おっしゃる通り、様々な事情が複雑に絡み合っている引退馬問題は決して簡単に解決できるものではありませんが、なおきさんのような若い世代の競馬ファンが少しでも興味を持ち、考えていただくことが、人と馬の未来をより良くすることに繋がると、個人的には考えております。


確かにある現実を正しく知っていただけるように、引退馬問題専門メディアとして、これからも情報発信に努めていきたいと考えています。

 

 

今回は、武豊騎手を長年応援し続けている競馬ファン、なおきさんの「withuma.」を伺いました!

毎週定期更新してまいりますので、次回もよろしくお願いいたします!


 

「withuma.」では、馬にまつわる活動や、その思いについて発信していただける方を募集しております。


リモート取材は一切なく、専用フォームからアンケートにお答えいただくと、その内容が記事になります。


今後も「withuma.」を通して、引退馬問題前進の一助となれるよう、微力ながら馬事産業・文化に携わる人を発信していきますので、是非皆さまからのご応募をお待ちしております!


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協力:なおきさん 取材・文:片川 晴喜 編集:平林 健一 著作:Creem Pan

 


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