全国をキャンピングカーで巡る「馬旅Youtuber」 by Makiさん

「withuma.」vol.30 Makiさん

Profile
お名前:Makiさん
居住地:奈良県
Instagram:@bigmaki__mackey
第30回は、Makiさん、全国をキャンピングカーで回る「馬旅Youtuber」の女性です!
いったいどのような「withuma.」を送っていらっしゃるのでしょうか?
Makiさんの「withuma.」
もともと外乗、いわゆるホーストレッキングが大好きで、海外をベースに、馬に乗っていました。
しかし、ここ数年は海外へ行くことができなくなり、4年ほど前に国内で乗馬を始め、レッスンに通い始めました。
ある時、キャンピングカーを購入するきっかけがあり、ならば、このキャンピングカーで乗馬の旅をしてみようと考えました。
現在は、日本の様々な乗馬クラブを回り、騎乗し、馬ライフを楽しんでいます。
また、その様子をYoutubeにアップし、「馬旅Youtuber」としても活動しています。


元々馬が好きだったこともあり、競走馬の馬主として夢を描いてきた数年前、私に突然のご縁がやってきました。
調教師の先生をご紹介頂き、とんとん拍子の急展開で、北海道・日高で行われるオータムセールへと向かいました。
初めての北海道、競馬業界に初めて触れる機会でもありました。
現場でいろいろなお話を聞く中で、憧れていた馬主の世界とは反面、競走馬生産の世界を知り、沢山の”裏側”を知り、馬主になることに戸惑いが出てきました。
競馬のために生産され、競走馬として生きる馬。
引退後、乗馬として生きつづける馬。
この世に生を受けるも、天寿を全うできなかった馬。
乗馬にはなったものの、途中で姿を消してしまう馬。
馬の世界は想像していたよりずっと奥深いものでした。
「馬旅Youtuber」、とても素敵なご活動ですね!
初めてMakiさんを知ったとき、「こんな面白い活動をしている人がいたのか!」と衝撃を受けました。
どんなに馬が好きな方でも、卓越した行動力が無いと、なかなか成し得ないことだと思います。
私も、「もっと沢山の”人と馬”にふれる行動を取っていきたい」と触発されました。
一方で、競馬の世界には最近足を踏み入れられたとのことで、いろいろと動揺する部分もおありかと思います。
「すべての馬が引退後も元気に暮らしている」と思っていた中学生の頃、引退馬の現実を知った際は、私も本当にショックを受けました。
冷静に考えれば矛盾していることばかりですが、受け身でいるうちはなかなか気づけませんでした。
見ようとしなければ見えないもの、自ら行動を取らなければ知れない事は、明るい部分も厳しい部分も同じで、この業界には多いと感じます。
Makiさんの「Loveuma」
馬は「優しさ」と「強さ」を持っていると感じます。
この優しさに何度も心を救われました。
馬はとても素晴らしい生き物だと思います。

馬と関わることで人も元気になるし、馬にも活躍の場が増え、命も救えるきっかけになると思います。
なかでも乗馬の魅力は本当に素晴らしいもので、是非沢山の方に勧めたいです。
私にはお気に入りの馬が一頭います。
新馬調教で2期にわたって携わり、運命を感じた子です。
子供のように愛おしく、恋人のように愛してやまない、彼のためならなんでもできると思うほどに、無償の愛を持つ子です。

今は関西の乗馬クラブにて現役で活動していますが、いずれは自馬にしたいと考えています。
いつか、どなたかに乗馬として買われても、最後まで彼の居場所を確認し、養老になっても引き取ろうと思っています。
競馬と比較すると、乗馬はまだまだ一般に浸透していない部分もあります。
Loveumagazine『徹底考察!誰も教えてくれない、引退馬支援の今』でもご紹介したように、月間検索キーワードでそれぞれの注目度を調べてみると、「競馬」関連のキーワードを調べている人が250~350万人いたのに対し、「乗馬」は2~3万人で、比較すると0.5%~1.2%くらいの注目度になっていました。
乗馬には、「お金も時間も必要な、敷居の高い趣味」というイメージがありますが、競技者や、ウィークエンドライダーのようではなくても、例えば旅先で外乗を楽しんだり、最寄りの乗馬クラブで体験乗馬をしてみたり、いろいろな入口があります。
乗馬業界最大手のクレインであれば、「ひとり限定乗馬レッスン(30分)」で、平日だと1,100円という料金設定です。
※装具レンタル費と保険料は別途必要
初心者であれば30分も乗れば大満足ですし、高校生が1時間バイトすれば稼げる金額です。
馬という生き物は、まず触れ合ってみないことには、その魅力が100%伝わらないと思いますし、未経験の皆様もぜひ、お近くの乗馬クラブへ足を運ばれてみてはいかがでしょうか?
30分であっても、乗馬として”生きる意味”を、馬たち提供することが出来ると思います!
引退馬問題について

年間7000頭もの馬が生まれるけれど、天寿を全うできない馬が多くいる事実。
それを思うと辛すぎて、「何も考えず、呑気に乗馬をしている方が私は幸せなのか?」と悩む日もありました。
ただ私は、引退馬の一頭でも多くが乗馬として生きていってほしいと思うし、私自身が馬主になっても、リトレーニングして、自分自身が騎乗したいと考えています。
そして、そんな馬主様をもっと増やしたいですね。
馬が好きすぎて始めた日本全国馬の旅。
乗馬人口を増やし、乗馬がもっと日本国民に身近なスポーツになれば、一頭でも多くの命を繋げてあげれるのではないかと感じます。
今後は、馬やこの業界の事をもっと勉強し、馬の命を繋ぐ”繋ぎ人”として、活動分野を広げていきたいと考えております。
まず今の私にできることとして、Youtubeを通じて乗馬の魅力を広めることで、引退馬の命を繋ぐ活動の一助になれるのではないかとの想いで、これからも続けていきたいと思います。

馬主になっても、リトレーニングにしてご自身で乗り続けられる。
とても素敵なお考えだと思いました。
所有頭数が多くなってくると、なかなかすべてを自分で管理することは難しくなるでしょうが、
例えば、Loveumagazine『なぜ馬は走り続けることが出来ないのか』にご登場いただいた、JRA馬主の塩澤正樹さんは、自身の所有していた馬は、牝馬であれば繁殖に、それ以外は自ら探した乗馬クラブに譲渡しており、現在どうしているかも把握しているそうです。
馬の流通経路を管理する「トレーサビリティ」という制度がありますが、そういった意味では”セルフ・トレーサビリティ”と呼べる活動かもしれませんね。
Makiさんの全国を巡る馬旅は、Youtubeでご覧いただけます。
ご興味のある方はぜひチェックしてみてください!
今回は、全国をキャンピングカーで回る「馬旅Youtuber」のMakiさんの「withuma.」を伺いました!
毎週定期更新してまいりますので、次回もよろしくお願いいたします!
「withuma.」では、馬にまつわる活動や、その思いについて発信していただける方を募集しております。
リモート取材は一切なく、専用フォームからアンケートにお答えいただくと、その内容が記事になります。
今後も「withuma.」を通して、引退馬問題前進の一助となれるよう、微力ながら馬事産業・文化に携わる人を発信していきますので、是非皆さまからのご応募をお待ちしております!
▼詳細は下記バナーをクリック!
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協力:Makiさん 取材・文:片川 晴喜 編集:平本 淳也 著作:Creem Pan
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乗馬を普及させる一つの方法は、子供の頃から乗ってもらうことです。
たとえば、小学生は無料で、中学生~高校生は低額料金で、金銭的な負担なく乗馬を体験・習得できる仕組みが必要だと思います。(初級の無料騎乗レッスンには在来和種などのポニーも活用したい)
個々の乗馬クラブがこれをやっていては採算が取れませんので、農水省・JRA・自治体・企業及び「日本に豊かな馬事文化を定着させたい」と本当に願っている馬好き富裕層からの財政支援が求められます。
馬事振興に関心がある企業や資産家は、Noblesse obligeの思想や社会全体に貢献するための寄付文化が定着している国々を手本にしていただきたいものです。某カントリークラブを見学して感じたのですが、首都近郊やリゾート地に一握りの限られた人々だけがゴルフや乗馬を楽しめるエクスクルーシヴなクラブをつくっても、豊かな「文化」としては育たないだろうと懸念しています。
乗馬を経済的なクラス分けに基づく排他的なスポーツ・娯楽にとどめておく限り、社会全体にその楽しさが広まることなどあり得ません。
引退馬救済のために乗馬の普及を訴えるのであれば尚更のこと、乗馬の「間口を広く敷居を低く」する努力が不可欠です。
Makiさんが馬旅の途上で、この考えを共有してくださる誰かに巡り会われることを祈ります。🙂✌️
YouTubeの馬旅動画、視聴させていただきました。
コメントの付けようがない。(機能オフになっていたので😉)
馬と乗馬クラブと乗馬用品の魅力を伝えるアンバサダーとして、何よりもまず、ご自身が心から楽しんでいらっしゃることが伝わってきました。
全国の乗馬施設を巡るのは時間と資金と体力がなければできないこと。羨ましい限りです。
退屈に見えがちなレッスン風景を、いかに「楽しいもの」「エキサイティングなもの」「お金と時間をかけてでもやりがいのあるもの」として説得力を持たせてリポートするか、大変なご活動だとは思いますが、これからも行く先々のクレインで騎乗技術を磨きながら馬旅を継続されることと期待しています。
お身体を大切に、拳の位置は低く、頑張ってください!
動画の中で、複数の馬でサークル内を駈歩すると渋滞して止まってしまうから、もっと広い所でやってみたい、とおっしゃっていましたが、同感です。(馬も人もフラストレーションが溜まりますよね)
それを解消するため、学生の頃は休日に都心から千葉の一宮乗馬センターまで遠征し、外乗させてもらっていました。九十九里浜の長~~~い海岸線を、ギャロップで。やみつきになります。
当時は、馬が怪我をしないように事前に砂浜のゴミ拾いをしておくこととか、釣り人から距離を取ることとか、いくつか注意を受けましたが今はどうでしょうか?。
たぶん今でも、外乗前に馬場でミニレッスンをしてレベルをチェックされ、OKが出たら単騎でも浜へ行かせてもらえるんじゃないかな?
思いっきり駈歩をしてみたいときはおすすめですよ。🏇🏻😊🎵