「ちいさな」宝物のはなし

父・マヤノトップガンと瓜二つのルミノックスが好きすぎて、
一般人なのに馬を買ってしまった「すあま」の、
愛があふれる推し活日記的連載です。

猛暑を覚悟していた夏も、それほど猛威を振るうことなく、呆気なく終わったという印象だった今年。むしろ長雨続きで、ルミぽんもすっかり冬毛に。絨毯のようなフッカフカのお腹は手触り最高! 頬ずりせずにはいられない。
ルミぽんは夏毛、冬毛の他に春毛、秋毛(?)など、年3〜4回ほど換毛期がきていたのだが、今年はずっと毛が生え変わりっぱなし!(天候不順のせい?) ゴムブラシが擦り切れるくらい、毎回毎回不要な毛をブラッシングで抜く日々が半年以上続いた。それもついに!終わり! 毛足がMAXになる時は、流石に抜け毛が出ないみたい。モッコモコ万歳! 冬毛最高!
寒くなってきてお腹が空くのか、ルミぽんの食欲もMAXになっている。ご飯はあっという間に食べ終わるし、オヤツのおねだりも止まらない。物価高騰のご時世、皆様からたくさんオヤツの差し入れをいただけるのは、本当にありがたい。
冬毛でフッカフカのボディ。9月頃から冬毛が生え始めました。
ちょっと早く感じるかもしれないけれど、馬達の間では季節の先取りが普通みたい(笑)。
健康な証拠です。お腹の白い毛は「拍車痕」。詳しくは2つ前の記事をご覧ください。

ところで、いぬいとみこ著『木かげの家の小人たち』をご存知だろうか。スタジオジブリ制作『借り暮らしのアリエッティ』の原作、『小人の冒険シリーズ』(メアリー・ノートン)に影響されて書かれた、日本版『小人の冒険』とも呼べる児童書である。アニメ『借り暮らしのアリエッティ』のように、人間の家に居候して暮らす小人たちだが、他の「小人作品」とは異なる点は、その時代背景にある。『木かげの家の小人たち』は、第二次世界大戦中の日本を舞台に書かれた物語なのだ。
小人一家が居候する森山家、とりわけその家の少女である「ゆり」は、彼らを大切に思い、毎日一杯のミルクを提供する約束をしている。しかし、戦況が悪化するにつれ、ミルクを手に入れるのは次第に困難になり、やがて粉ミルクを水に溶いた代用品になり、ついに……とストーリーは続く。
正直言って、子どもの頃にこの本を読んだ私は、「どうして、自分たちの生活も苦しいのに、小人たちのためにミルクをあげなければならないんだろう」と思っていた。何も役に立たない存在のくせに、毎日ミルクを要求する小人たちに今ひとつ肩入れできなかったのだけれど。
今なら分かる。
物価高騰であらゆる物が値上がりしている。それでも私は、ルミぽんにあげる人参やリンゴや、馬用クッキーを減らそうとは夢にも思ってない。まだ全然余裕あるからそう言えるのかもしれない。考えが甘いのかもしれない。
だけど、この先時代がどんなに変化しても、ルミぽんに“ミルク”を持っていく自分の姿は、はっきりとイメージできる。
大切な存在が、できました。
そしてきっと、ルミぽん、あなたは他の人間にとっても、心の中に住む「小人」になっているんだよ。

これからこの国が、世界が、どんな未来になっていくのか、分からないけれど。きっと君を守っていくよ。
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文:すあま
編集:椎葉 権成
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