神旗争奪戦に野馬懸とエキサイティングな相馬野馬追はまだまだ続く件について🐴
16 時間前
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馬のような謎の四足歩行生物「UMA」の産みの親である
イラストレーター・鷹月ナトが、
日頃の制作活動の舞台裏や、馬への愛を書き連ねる連載です。
今年の相馬野馬追の思い出が濃く、既に3回目。今回もご覧いただければ幸いです。
甲冑競馬の後は神旗争奪戦が行われた。
旗を花火のように打ち上げてそれを数百騎という大量の騎馬が下で待ちかね、争奪戦をするという正直、相馬野馬追の中では一番スリリングだと思う行事である。
コーナー席の人たちは、争奪戦中はコースに入っても良い権利があるということで実際に入ってみる。

馬が走ったあとのコースはとても深い穴がいたるところに空いており、非常に歩きづらい。なんとか歩きやすい内ラチ沿いに寄って、インを突きながら直線エリアまで進んでいく。インは近道。

ワチャ

ワチャチャドチャチャ
いや物凄い密度。
侍たちは馬上でなんとか取ろうと鞭を振り上げまくる。鞭でヒラヒラ落ちてくる旗を取るのはOKなので、これでもかと皆限られた可動範囲で取ろうと必死。もちろんそのおかげで騎馬同士がぶつかったりともみくちゃになるところも。綺麗な鞭捌きでスッと空中でキャッチする侍もいれば、バランスを崩して落馬する侍も。
また参加はするが、馬がイヤイヤして群れの中に入らないなんてこともあれば、スイッチが入って意気揚々と馬群を縫うように突っ込んでいける馬もいるとのことで、馬も千差万別である。
一つの旗を二人の侍が同時に取ると、二人の戦果とする場合もあるようで、その時は仲良く羊腸の坂を駆け上って行く。争奪戦という荒々しい状況の中、ここは非常に微笑ましい光景だ。

そんな激しい神旗争奪戦も終え、二日目の野馬追の見学を終えた。
これで満足してさぁ原ノ町駅へ…という観光客が多い中、私はもう一日、南相馬で宿を取るのだった。
翌日、25日は月曜日であるが相馬野馬追はまだ終わらない。
そう、野馬懸の日である。
雲雀ヶ原祭場地より更に南にある相馬小髙神社。そこで御神馬を追い込み、献納するための儀式が行われるのである。今回はそれも見たく、もう一日福島に滞在したのだ。
三日目もご同行していただける坂崎ふれでぃ先生と共に、小髙神社へ向かい、境内へ。山の中にあるため、鳥居を潜ると坂道となっている。ここも馬が上って行くため、柵が用意されているのだが、柵の外には既にその場面を撮ろうとするお客さんが既にまあまあおり、場所を取っていた。
そこそこ早めに来たつもりだったが、それでも上には上がいる。ここで見るのは厳しいと同時に参拝もしないといけないため、ひとまず拝殿のあるところまで上がる我々。


上まであがると広場となっており、ここで馬を捕まえるらしい。
広場周りも既に人であふれ始めている。急いでなんとか見れそうな場所を見つけて、そこで待機。ふれでぃ先生が荷物を見てくださるということで拝殿の方へ偵察しにいくと…
もはや見慣れたアカウントの人と遭遇する。
そんな示し合わせることなく会うことが出来るん!?驚愕ながら挨拶。向こうも今日いると思ってなかったようで同じく驚愕していた。
エンカウントしたおかげもあり、野馬懸の話を沢山教えていただいた。
野馬懸は白いハチマキに白装束をつけた御小人(江戸時代の役職の一つ。お世話や警備、馬や武器の手入れ等の雑務を行っていた。)達が、走り回る裸馬を素手で捕まえていくという、これもまたどえらいエキサイティングな神事である。
年によっては、大人しい馬だった場合はすんなり捕まることもあるそうだが、今回はどうなることやら…
境内に井戸水があり、それを汲み取り御神水とした「御水取りの儀」が行われる。
この神水を馬につけることで、その馬は御神馬になるのだとか。またお小人が怪我を負った際にこれをかけるとたちまち蘇生するとか、HP回復のバフもついたありがたーい水である。

その後は地元の子供たちが演舞する踊りの奉納も行われ、地元のお祭りという感じを昨日より強く感じていく。御小人たちが地域の幼稚園児達がいるのを見つけて、馬を捕まえようとしてる時は「おこびとがんばってーって言ってね」と園児達に伝えてサクラの下準備中だった。
これには近くで見ていた観客、我々もほっこり&笑わずにはいられなかった。
さてついに野馬の追い込みが始まる。
裸馬は三頭おり、それを一頭ずつ騎馬で坂の下から追い込んでいく。坂道を駆け上がって行くため、上にいる我々はどんどんドドドドッという音が近づいてきて、なんだかドキドキし始めていく。
一頭が先頭で広場に駆け込んでくる。その後追い立てていた騎馬も続々と上がってくる。
次は二頭目、同じように上がってくる裸馬。しかし今度は追い立てていた騎馬の一頭が制御出来ないまま観客側の柵へ突っ込み、鞍上が客の上に落ちるというアクシデントが発生。
馬はすぐ近くの侍たちに捕まえられたのと、お客さんたちも鞍上と共に前日のような怪我は無かったようでひとまずは安心。
その後も三頭目が上がり、三頭の裸馬と追い立てた騎馬たちが揃うのだった。

三頭の裸馬達が広場に揃うと仲が良いのか、まるで兄貴分のような葦毛の馬を先頭として動く馬達。
そんな三頭たちを後ろから狙う影が…
そう先ほど汲み取った神水を馬につけるため、お爺さんがvery veryロングな先に箒のようなものがついた棒を携えている。これは駒取り竿というらしい。
竿を裸馬のケツ(別にケツ以外でも良い)をめがけて振り下ろすのだが、もちろん馬達も簡単にはつけさせてくれず、素早く翻弄していく。
どの馬でもその水がつけば御神馬になるのだが、妙に葦毛の馬をずっと狙っている気がする。いや偶然かもしれない。ただ白い馬がそれっぽいとからじゃなくて、そう、これは偶然にちがいない。
次回に続く。
文:鷹月 ナト
編集:椎葉 権成 黒田 航大
著作:Creem Pan

























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