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北海道の大自然を感じられる外乗!しかし気になる別のことがあり…🐴👨🏻‍🦲🪷

  • 12 時間前
  • 読了時間: 3分


かつて育成牧場の場長を務め、現在は曹洞宗妙安寺の僧侶。

「ウマのお坊さん」こと国分二朗が、徒然なるままに馬にまつわる日々を綴ります。


自称晴れ男の実力


翌朝。

起きると雨がバンバン降っている。しかも寒い。

絶対的「晴れ男」を自称する私をあざ笑うかのようだ。

しかも関東は晴天で、ひょっとしたら真夏日になるかもという予報。

何なら私は雨と共に北海道へやってきた感すらある。


予定のモニター体験は午後からなので、午前中は乗馬の外乗を申し込んであった。

今回はしっかりとアエルを満喫しようと思っていたのだ。

しかし風もスゴイし、このまま降り続ければキャンセルであろう。

ドリームファーム時代は雨でも調教を休むという感覚は無かったが、今は絶対にイヤだ。

ジャミラに「意気地なし」と蔑まれてもかまわないくらい、濡れてまで乗りたくないと切に思う。



ただ部屋にいても仕方ないし、なんなら厩舎作業でも手伝おうかなと早々にチェックアウトする。


と、外に出たらなんと雨は止んでいた。

まだ屋根から雨水が滴り落ちているから、止んで間もないのだろう。

ムフフ。そうであった。私は晴れ男なのだ。

晴れ男というには、重い曇天で風もビオオと猛りまくっていたが、良しとしよう。


乗馬エリアへと車で(!)移動し、スタッフの皆さんに挨拶をする。

コイツがあの取り扱い注意の坊主か・・・といった雰囲気にならなかったのは皆さんの優しさであろうか。


午前の外乗申し込みは私だけで、いつ再び降り出すか分からない空模様だから早めに出発しようという話になった。

お世話になった馬はコロンちゃん。

見た目で可愛いなあ乗りたいなあと思わせる、少し小柄な日本乗軽種だ。


コースは90分で隣のJRA日高育成牧場敷地内を歩くのだという。

敷地内というが、ほぼ自然であった。

例の東京ドーム何個分という説明を受けたが忘れたし、まあとにかく見える範囲の山や峠は敷地内という、いかにも北海道的な感覚。

内地の外乗と違うのはやはりそのスコーンと抜けるように広がる光景と言えよう。

とはいっても、モンゴルのようにどこまでも同じ景色ということでもなく、じつに変化に富んでいる。

あの森の妖精シマエナガと出会えることもあるのだという。

川もジャブジャブ渡るし、峠のてっぺんからの絶景も素晴らしかった。

ある程度の乗馬経験が必要だが、是非、お勧めしたい。


ただ主な会話の内容は、ヒグマになってしまった。

これはもう全面的に私が悪い。


「わあ!キレイ!・・・ですけどクマ出ないんですかぁ?」

「山菜凄い!・・・で、クマ見たことあります?」

「気持ちいいなあ!・・・クマ出てきたらどうすればいいんですか?」

すべての感想にクマへの好奇心が抑えきれなかったのだ。


答えとして「あの辺りで目撃情報が・・・」と言われれば「ヒイイイイッ」。

「その辺りでフンが・・・」で「イヤアアアッ」。

「足跡とは反対方向へ・・・」で「キャアアアッ」。


じゃあクマの事を聞くなよ、と思われても仕方のないくらい、オッサンのしわがれた悲鳴を浴びせてしまった。

じつに申し訳ない。

昔、長野の山あいでランニング中にクマの足跡を見つけ、チビりそうになりながら必死に駆け戻り、震える手で足跡の写真を見せたら、「鹿ですね」と言われるくらいにクマが怖いのだ、私は。


コロンちゃんと私。実は遠くにうっすら太平洋も見えている。
コロンちゃんと私。実は遠くにうっすら太平洋も見えている。

つづく




文:国分 二朗

編集:椎葉 権成

著作:Creem Pan

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