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白熱の大阪杯でクロワデュノールの勇姿を見届けた件について🐎❤️‍🔥

  • 4月7日
  • 読了時間: 6分


馬のような謎の四足歩行生物「UMA」の産みの親である

イラストレーター・鷹月ナトが、

日頃の制作活動の舞台裏や、馬への愛を書き連ねる連載です。


4月5日…今年の阪神競馬、最初のG1、大阪杯を見に行った話。

今年初のG1開催の競馬場への参戦。指定席戦争には見事に負け、席をご用意されなかった者は泣く泣く入場券を手に携え…いや別に入場券でも良いという時もありますが、G1の日はやはり圧倒的人の数なのもあり席が欲しいと思ってしまう。


今回の大阪杯は普段より注目度が上がっていた。ダービー馬が2頭出走という豪華さ。

元々ダービー馬の一頭であるクロワデュノールは大阪杯を最初から目指していたので、その時点で話題となってはいたが、どうしても海外の賞金の高いレースに特に有力な競走馬が行くことが最近多かった為に、色々と不幸中の幸いか、もう一頭のダービー馬であるダノンデサイルの参戦は多くのファンが喜んだだろう。





さて当日。前日に大雨が降っていたので心配ではあったが、気持ちの良い晴れとなっていた。

仁川駅に到着し地下馬道を進むとメイショウタバルの宝塚記念勝利時の写真がプリントされた壁がお出迎え。そんな壁に印刷された去年の覇者も今回参戦する。

しかしこれ今後名馬の写真壁のスペースどうするのだろうか…中山みたいに増設しづらい故に気になる。


3Rが始まったくらいについたが既に人が多い。正直関東と比べたらそんなにかもしれないが、多いものは多い。今回はレジャーシートを持ってきていたので、第4コーナー側の芝生でシートを引いてゆっくり観戦していた。


途中で普段お世話になってる人たちと合流して競馬トークしたり、この馬を買い目に入れるか入れないかを悩んだり。大阪杯は限定の商品も多く出ており、いくつか買おうとして列を見て諦めるをしばしばおこなったり…をしていた。


芝生の箇所は少し小高く、傾斜になっているので7Rくらいまでは座りながらでも観戦が出来ていたのだが、途中腰が痛くなったのでスタンドで立ち見するために移動。



さて芝生の時でもそうだったが、既にかなり暑い。春の陽気にしてはちょっと日差しが強い気がする。なんかジリジリ肌が焼けている気もするし。そんなせいか、ここ最近は当たり前になってきてるが、阪神競馬場の桜は大阪杯の時がピークなことが多いようだ。

既に葉桜になっているものもあったが桜花賞まで持つのか。うら若き乙女たちのために持つのか。なんて毎年思う。



さてメインに近づくにつれパドック派になるかスタンド派になるか決断を強いられる。自分は席が無いので無論スタンド側で待っていた。後ろを振り向くたびにどんどん人が増えて身動きがしづらくなっていく。

返し馬が始まり馬達がスタンド前を駆け抜けていくたびに声援と拍手があがっていた。特にクロワデュノールが出た時の歓声はずば抜けて大きかった。流石去年のダービー馬、鞍上の北村騎手との継続騎乗も相まってこのコンビは人気がズバ抜けていたのである。


ともに解説実況の声も流れてくるのだが、どうも今日は阪神に4万人も人が来ているとのこと。ちなみに去年は2万9千人の入場者数だった為、約1万人増えている。どうりで人が多いわけで…



大阪杯は芝2000m。スタートの位置がスタンド前の直線から始まるため、ゲート裏やゲートから飛び出したとこをを撮影するために付近には多くの人が集まっていた。


スタートすると皆綺麗に横一線ポンと飛び出る。中でも若干セイウンハーデスのスタートが良かったがすぐにメイショウタバルとファウストラーゼンが前に躍り出た。ダノンデサイルは内真ん中、大外のクロワデュノールはそのまま集団の外につく形に。

第1コーナーあたりから徐々に縦長になっていき、タバルと武豊騎手がリズムを作っていく。


向こう正面に入ったあたり、満開の桜をバックに縦一戦のサラブレッドの群れがターフビジョンに美しく映る…


いや…なんかやたらペースが速い…?

それもそのはず、1000m通過のタイムが58.1。



いやめちゃくちゃ早いが!?これ先行勢も刻んでいるタバルも潰れないか!?

第4コーナーまでずっとそういう気持ちの中、外にいたクロワデュノールと後ろにいたレーベンスティール、タガノデュードが続々とポジションを上げてきて、あぁこれは後続の差し馬達が有利な状況ではないかという気持ちになってくる。



桜をバックに後続を連れたまま直線に入るメイショウタバルと武豊騎手。このまま包まれてしまうのか…


しかし直線入ってまだ先頭とは3馬身の差。残り200mとなっても中々差が縮まらない。


これは…これは…!?

ふと思い出す3年前の大阪杯の光景。あの時も武豊騎手と逃げていたジャックドールが先頭のままゴールまで振り切っていた。


坂を上がっていっても尚先頭を走り続けるメイショウタバルを見てもう自身の口からは「残れ残れ残れッ」と叫び続けていた。猛追するダービー馬たちをなんとか凌げ凌げといつのまにかタバル一心で応援していた。逃げ馬の熱に再び焦がされている。感情がもうジェットコースター。


パドックの映像を見たときはもうクロワデュノールの仕上がりが良く見え、こんなんクロワデュノールが勝つのではと思ってたくらいだったが、こんなに粘られたら応援せざるを得なかった。

差せ、粘れ、やったれ、行ったれ、タバル、クロワ、豊、友一と固有名詞と命令形の怒号が入り混じった歓声。最後の最後に制したのは去年のダービー馬クロワデュノール&北村騎手であった。



ゴールの瞬間の映像を見てぬわーーーーと落胆の声が出ると同時にダービー馬の意地と強さに即「おめでとう」と声が零れた。めちゃくちゃ熱く良い勝負を見たことによる感謝のような気持ちだったのだろうか。馬券はトリガミだったがもうそこは関係なく清々しい気持ちだったのである。



北村騎手の喜びが体から溢れるように、ウィナーズサークルに戻りながら共に駆け抜けた愛馬に何回も指を差す。こいつがナンバーワンなんだというように。迎えに行った厩務員の方も涙していたのが見えた。

これ以上敗戦を許すわけにはいかず、一番人気を背負う側はどれほどのプレッシャーだったかを想像すると、それを制して吹っ切れるように嬉しそうな鞍上を見てこちらも「ほんとに良かったねぇえええええ」という気持ちになってしまう。熱いものを見た後はどうにでも良くなってしまいがちだが、実際にそうなのだから仕方がない。


2着のメイショウタバルはレジェンドと共に悔い無く、出来ることをやり切った。3着だったダノンデサイルは鞍上も急遽変わることとなったが、そんな中でもなんとか維持を守ったか。4着のタガノデュードに穴党達は悔しい気持ちにもなったか…


春を纏った阪神競馬場、そこで行われたあつい大阪杯は、ダービー馬がG1昇格後初の大阪杯の優勝レイを飾り、幕を閉じたのだった。




文:鷹月 ナト

編集:椎葉 権成

著作:Creem Pan


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