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ベルーフ|'15 京成杯を制した破壊王は、穏やかイメチェンで見学者をおもてなし!



 

かつて観衆を沸かせた名馬の"今"を紹介!

走り終えた今も、観衆を魅了したあの日の輝きは、決して色褪せない。

全国で暮らす、名馬の個性と"今"を集める『ウチの子はあの名馬!個性にLOVE❤︎ 引退馬コレクション』をお届けします!


今回のコレクションは、2015年の京成杯(G3)を制した、ベルーフ!

 

現在は、岩手県八幡平市にあるジオファーム・八幡平で暮らしているとのこと。

そのお世話をしている船橋さんにマル秘情報をたくさん聞いちゃいました!

 


船橋 慶延さん

ジオファーム・八幡平


ウマ歴:30年

出身地:大阪府

趣味:ウマッシュルーム栽培?

休日の過ごし方:馬と散歩




ベルーフ

ニックネーム|ベルーフ

生年月日|2012年1月21日

生産者|社台コーポレーション白老ファーム

馬主|サンデーレーシング

戦績|26戦3勝(2着4回,3着1回)

獲得賞金|1億5,020万円(中央)

主な勝鞍|2015年 京成杯(G3)

父|ハービンジャー

母|レクレドール

母父|サンデーサイレンス

ここにきた日|2018年8月29日

 

ベルーフは2014年の10月にデビューし、新馬勝ちを収めると、3戦目のエリカ賞(500万下・現1勝クラス)では、後に重賞2勝を挙げるクルーガーや、ジャパンC(G1)を制するシュヴァルグラン等を退け、2勝目を挙げます。

そして次走で迎えた京成杯(G3)、3番人気に支持されたベルーフは中山で不利とされる外枠17番からスタートして中団後方の外目を追走すると、直線では大外から追い込む競馬で、最後は2着ブラックバゴとはハナ差、3,4着馬ともに0.0秒差の大接戦を制し、見事重賞タイトルを手にしました。

 

その後も、2015年、2016年の小倉記念(G3)で2着、2016年のチャレンジC(G3)でも2着となるなど、重賞戦線で好走を続けていましたが、遂に勝ち鞍には恵まれず、2018年の日経新春杯(G2)出走後に右浅趾屈腱脱位(競走能力喪失)となり、競走生活を引退。

 

一度は行く当てを失ったベルーフですが、そこからTCC 引退競走馬ファンクラブを通じて支援の輪が広がり、TCCホースに仲間入り。

休養施設の吉備高原サラブリトレーニングで休養中に、TCC Japanの山本代表が、ジオファーム八幡平の取り組みを知り、怪我の重さから乗馬や競技への復帰は難しくても、何か人と関わることができればとの考えから、マッシュルームづくりなら可能性があるかもしれないと話になり、現在暮らすジオファーム・八幡平へ来てくれる事になったそうです。

 


 

アザトイ☆5の頭脳派なのですね!

センサイ☆5については、下の「印象的なエピソード」で判明します!

 

担当している船橋さんに、ベルーフの"印象的なエピソード"を聞いてみました!

 

「ジオファーム八幡平に来た頃のベルーフは、まさに破壊王と呼ばれていた通りの気の強さで、到着後1ヶ月のうちにバケツを3個破壊し、人が近づけば耳を絞って、機嫌が悪いと噛む!という感じで、当初は甘える素振りは全くありませんでした。

また、痛めた右浅趾屈腱もまだまだ固まっておらず、踏ん張りが聞かない歩様で、ずっとイライラしていた時期でした。

 

大体の馬たちは、ジオファームにきて2~3ヶ月もすれば、体も心も、かなり丸くなるのですが、ベルーフくんは全くそんな気配が無く、せっかく見学の方が来て下さっても、かなりの勢いで噛みつく時があるのでヒヤヒヤしながらご案内していました。

しかし、八幡平での暮らしも1年半ほど過ぎたあたりから、乗り運動もできるぐらい右浅趾屈腱も固まってきて、踏ん張りが効くようになり、いつの間にか、気性もかなり穏やかになりました。」

 

1ヶ月でバケツを3個破壊!?

競走馬時代は、本馬場入場時に放馬した際、表彰台を破壊したことでも話題になりましたが、破壊王としての素質を引退後も発揮していたのですね。

新たな環境での暮らしに慣れ、今は気性も穏やかになったとのことで、ベルーフの新しい面を見ることができ、とても嬉しい気持ちです!

 


 

「スキスキ」のシンボリエンパイア(右)




一緒に放牧されるシンボリエンパイアとは、いつもじゃれ合っており、よくベルーフの方が、シンボリエンパイアの無口を噛んで引っ張って遊んでいるそうです。

「ベルーフが、シンボリエンパイアの馬着のお尻の部分を噛んで、シンボリエンパイアが、ベルーフの馬着のお尻の部分を噛んで、2頭でグルグル回って遊んで居るときは、見飽きず眺めてしまいます」と担当の船橋さん。

 

集団放牧しても、マイペースなので特にイヤなやつはいないそうで、「我が道を行くタイプ」とのこと。


草を無心に食べるベルーフ



ジオファームに来た頃は、ふれあいのお仕事は、危険で絶対にできないかも…と思っていたベルーフですが、最近では穏やかになり、愛想も良くなり、見学や修学旅行生もちゃんとお迎えしてくれるようになったそうです。

 


右浅趾屈腱脱位という重度の怪我と強気すぎる気性で、乗馬には難しいかなと思った事もあったのですが、まずはマッシュルーム生産のための堆肥を出してくれる「堆肥馬」のお仕事をと、2年近くゆっくりできたことで、今では乗って坂路も駆け上がれるほど元気になり、穏やかになって、ふれあいのお仕事もできるようになりました。

 

時間とチャンスがあれば、馬たちの可能性は無限大である事を私達にも改めて感じさせてくれた1頭です。

 

船橋さん、ベルーフのマル秘情報をたっぷりご提供いただき、ありがとうございました!

ちなみに、ベルーフの見学は「TCC 引退競走馬ファンクラブ」への会員登録後、Webサイトよりご予約が可能とのことです。

またTCCホースは「シェアオーナー制度」のため、応援したい馬を一口(半口も可)から気軽に支援することができ、ベルーフも随時一口オーナーを募集中とのことですので、気になった方はぜひ!

 

なお、ベルーフのいるジオファーム・八幡平さんでは、教育的な観点や、お取引の商談を前提とした団体様からの視察を受け入れておられます。

※TCC会員様を除く、個人様での見学は受け付けておられませんので、ご理解のほどお願い申し上げます。

 

詳細は、下記のページをご確認ください。

 

そしてジオファーム・八幡平さんのSNSからも、ベルーフの姿をチェックできるので、ぜひフォローしてみてください♫

 

ジオファーム・八幡平さんX(旧:Twitter)|@geo__farm

ジオファーム・八幡平さんInstagram|geofarmhachimantai

ジオファーム・八幡平さんFacebook|ジオファーム八幡平

 

TCCさんX(旧:Twitter)|@TCC_official_

TCCさんInstagram|tcc__official

 

ジオファーム・八幡平さんWEBサイト|https://geo-farm.com/

TCCさんWEBサイト|https://tcc-japan.com/

 

 

協力:株式会社TCC Japan

   ジオファーム・八幡平

取材・文:片川 晴喜

デザイン・編集:椎葉 権成

制作:Creem Pan

著作:Creem Pan・GJ

 

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