電子体温計の導入で作業時間が大幅短縮‼🌡️💨&冬用の小さなお家でスヤスヤ眠るメト🐈😴
北海道新冠町にある、引退馬の牧場ノーザンレイク。
そこで毎日を過ごしているライター・佐々木祥恵が、
馬ときどき猫な日々を綴ります。
朝、放牧前に必ず行う馬たちの検温には、水銀体温計を使用していた。だが水銀計が生産されなくなったため、手持ちのものを大切に使っていた。というのも水銀計に替わる電子体温計は正確に体温を測れないという話を聞いたことがあったからだ。新冠に移動してきた時には10本近くあった水銀計だが、人間の不注意や馬が尻尾を盛んに振ったりして体温計を落としたことにより折れてしまい、先週まで残り3本となっていた。
1箱10本入りの水銀体温計
箱の裏には各動物の標準体温が表記されている
ところが11月6日、ドットさん(メイショウドトウ)が尻尾を激しく振ったとみえて、体温計がお尻から消えていた。川越と2人で慌てて馬房内を探したら、折れた体温計が発見された。これで残り2本。馬を飼養している知り合いは、普段は電子体温計を使用して、体温が高い時などに念の為に水銀計で計測し直しているとのことだった。知り合いの施設では水銀計は1本しかないため、大事に大事に使っていると話していた。
水銀体温計を肛門に差し、体温計についている紐についたクリップを尻尾に挟み固定(モデルはドットさん)
ウチも残り2本。壊すわけにはいかない。とりあえずかかりつけの獣医師から電子体温計2本を慌てて購入して、残り2本の水銀計を念の為用にすることにした。
右が水銀体温計 左が電子体温計
水銀計の計測時間は3分だが、電子体温計は8秒。あっという間に終わる。だが私たちが扱い慣れていないのか、馬によっては正しく計測ができない。正しく測れていれば、8秒たった時に「ピピピピピピピピ」という音が鳴る。うまくいかなかった時には「ピーピーピー」という音で知らされる。いつも失敗するのが、ドットさんとキリシマノホシ。2頭とも何回やり直しても、たいてい36度前後の低い数字が表示され、仕方なく水銀計で測り直すことになる。
キリシマノホシ検温中 私の声が被ってしまったが「ピーピー」と鳴ってエラー
やり直しがあるにしても、放牧前の作業時間は随分短縮されたので、電子体温計になって良かったかなとも思っている。
さて先週お知らせした12月6日発売の「ボス猫メトとメイショウドトウ 引退馬牧場ノーザンレイクの奇跡」(辰巳出版)は、昨日11月13日に無事校了となり、赤字入り色校と修正データが印刷所に入った。先週末はゲラチェックに追われ、11日土曜日の見学日には睡眠時間1時間で見学者をご案内。当日の記憶が曖昧なのだが、もし失礼があったらお許し願いたい。あとは発売日まで、1人でも多くの方に手に取っていただけるよう、宣伝活動に力を入れていくつもりだ。
👇『ボス猫メトとメイショウドトウ』
只今予約受付中 よろしくお願いいたします!
また年内には新しいニュース?をお届けできるのではないかと思うので、どうかお楽しみに!
放牧を終えて、ご飯を食べてオネムのドットさん
冬用に購入した寝床でスヤスヤ眠るメト
【メト祭り😸】ノーザンレイクダイアリー連載1周年記念グッズ販売中!
ご好評をいただいているLoveuma.オンラインショップに新しいデザインが追加されました!
新デザインは全3パターン、100アイテムを追加しています。
今回のデザインはLoveuma.の人気連載『ノーザンレイクダイアリー』でもお馴染みの、看板猫メトをあしらったデザインです。
このオンラインショップは、GMOペパボ株式会社が手がける、オリジナルグッズを手軽に作成・販売できる『SUZURI』を利用しています。
梱包・配送・原価設定は全てSUZURIが行っており、全商品共通で1アイテムの購入につき1,500円の収益が発生いたします。Loveuma.は、その収益の100%を、引退馬支援に活用させていただきます。(詳細は各アイテムの概要欄をご確認ください)
より多くの方が気軽に参加できる、グッズの購買による『引退馬支援』というカタチをLoveuma.にて展開していきます。デザインはこれからも追加されていくので、お楽しみに!
【ご寄付について】
ノーザンレイクでは運営資金のご寄付を受け付けております。
寄付口座開設の経緯につきましては、以下の記事をご確認ください。 https://www.loveuma.jp/post/nld_221004
協力:ノーザンレイク・認定NPO法人 引退馬協会
文:佐々木 祥恵
編集:片川 晴喜
著作:Creem Pan
体温計や聴診器の話になると萌えますね。
なぜでしょうか?🤔
亡き祖父が地方都市の町医者で、南京下見張り木造建築の白い小さな診療所から始めて、温泉旅館のごとく建て増しに建て増しを重ねた迷宮のような病院づくりをしていました。
旧館部分には処分しそこねた古い医療器具や毒薬のコレクションのような薬ビン(中身は空っぽ)がちらほら残っていて、幼い子供にとっては宝物殿のようなもの。
戦利品の中でよく覚えているのが、針のない大量のガラスの注射器と未使用の水銀体温計。フタにおしゃれな取手がついたバケツ型の煮沸滅菌器も、卵をゆでるのに使いたいなあと思った記憶があります。🥚🥚🥚♨️
当時は水銀体温計でじっと熱を測らせてくれるペットはうちにいませんでした。犬も猫も断固、拒否。乗馬クラブではお馬たちがおとなしく体温測定されているのに、と思うにつけ、子供心に「尊敬する生き物」の順位がおぼろげに決まっていったような気がします。
キリ姐さん、ドットさん、測定時間の短縮はご自身にとってもありがたいはず。電子体温計にも早く慣れてくださいね!🤒
メトさんのウインターハウス、毛色によく似合っていて素敵です。🏠 🐈。。。🎵☃️
しかしこのタイプは、体重5kg以上の動物が中で力強く寝返りを打ったはずみに回転してしまうことも。ケガはしませんが、ふと見ると出入り口が真上に来て複数の猫が底部に溜まっている場合があります。