"総料理長"から"馬運車業"への大幅な転身でも「自分を活かせた理由」とは🐴👨🏻🦲🪷
- Loveuma.

- 2025年7月9日
- 読了時間: 3分

かつて育成牧場の場長を務め、現在は曹洞宗妙安寺の僧侶。
「ウマのお坊さん」こと国分二朗が、徒然なるままに馬にまつわる日々を綴ります。
"自分を活かす"という言葉の本質とは
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一切皆苦(いっさいかいく)とある。
諸行無常(しょぎょうむじょう)と並んで仏教の根本的な教えでもある。
世の中の一切(すべて)は全部苦しみだ、と読める。
おかげさまで「仏教ってなんか暗いからヤダ」と距離を置かれる所以はこの教えにある。
だがこれは意味を間違えている。
ここでの「苦」は「思い通りにならない」という意味なのだ。
だから全体の意味も全然違ってくる。
「どうせ思い通りにはならないのだから、柔軟に今をしっかりと生きようぜ。」
という強烈に今風な、ラッパーのリリックっぽい教えなのだ。
さすがだZE お釈迦さんYO。
桜木さんが転職することになったキッカケは聞いていないが、思い通りにならなかったことの一つなのかもしれない。
だが桜木さんは今をしっかりと生きている。
それは自分の足元がしっかりとしているということでもある。
表面上は慣れない仕事であたふたしていても、自分の土台があれば、いつかは建立されるものがある。
自分の土台を疑わない。
それは自分の歩んできた道を信じる事でもある。
自分を活かしていくとは、そういうことだ。
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「じろーさんの方が大変だったでしょう」と言われる。
かなりドキッとした。
果たして私は自分を活かせているのであろうか。
馬で培ってきた経験を「利用している」のは間違いない。
SNSにおいてエルコンドルパサーやナカヤマフェスタに関わってきたことを、おおいに発信させてもらっている。
あまたいる関係者の一人にすぎないが、まるで中心人物であるかのように周りに錯覚させる誘導をしていることも否めない。
つまりは売名行為に馬や経験を利用しているのは、もう間違いない。
ただ活かせているのか?と問われればやっぱり疑問符が付いてしまう。
「馬への恩返し」という、美しくもあいまいさ極まりない言葉を掲げているが、やっていることもやっぱりあいまいでフラフラしているではないか。
その場では、桜木さんに苦笑いを返すのが精いっぱいであった。
ところで今回の対話の中で気が付いたのだが、「厨房で皆に指示を出していた」というから、どうやら一介の料理人ではなかったらしい。
動画の中で当時の姿を紹介したいと思い、シェフだった時の画像をいただけますか?とお願いし、後日送られてきた画像に驚愕した。
明らかにテレビ取材を受けている画像だった。
しかも「総料理長」とテロップが付いている。
慌てて確認すれば、なんとAWキッチンという(他の業態も含めて)20店舗の取締役兼、全店の総料理長であったという。
思わず某夫人に声をかけた。
AWキッチンのホームページを見せながら、桜木さんってこの会社の総料理長だったんだって!と。
へぇー美味しかったわけだねぇ、とフムフムうなずく某夫人。
お洒落な店舗の写真に興奮し、私は思わず言ってしまった。
「ここに食べに行ったらさ、コネでなんかサービスしてもらえないかな!」
途端、某夫人は冷めて固まったパスタの食べ残しを見るかのような視線を私に向けてこう言った。
「そういう人脈の活かし方は良くないと思う」
いやはや活かすというのは、私にとってかくも難しい修行なのだ。
(了)
文:国分 二朗
編集:椎葉 権成・近藤 将太
著作:Creem Pan


























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