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押し寄せる人の波に座る暇なし!忙しさは心身に変調をきたすほどで…?🐴👨🏻‍🦲🪷

  • 3月4日
  • 読了時間: 3分


かつて育成牧場の場長を務め、現在は曹洞宗妙安寺の僧侶。

「ウマのお坊さん」こと国分二朗が、徒然なるままに馬にまつわる日々を綴ります。


座る暇すらないほどの人の波


大げさでなく、座る暇も無いほどの混雑だった。

後から思えば、最初の空白時間もほんの5分程度だったと思う。


あっという間に午後となり、空腹感は無いが食べておいた方が良い、と昼食を取ることにした。

手軽に食べられるように食パン二枚を張り合わせたサンドイッチを持っていたが、コレが大失敗。


人が途切れ、さあ食べようと包んだラップを剥がしている間に、人が来る。

素早くラップを戻し、ひとまずサンドイッチを置いて対応。

それを何度か繰り返し、やっと一口食べた、と思ったら人が来る。





延々と、こんな感じ。

隅っこが一口分欠けたサンドイッチが、30分以上空しくそのまま放置される。


エンドレスお預け。

忠犬ハチ公も涎をたらし牙を剥くのではないだろうか。

(翌日は小さめサイズのおにぎりを持って行った)

それぐらいに人の波状攻撃であった。


そして、そのおかげで喋り過ぎた。

子供の頃から母親に「男のおしゃべりはみっともない」とか、ごくストレートに「お前はうるさい」と言われ続けた私なのだが、今回は完全にキャパオーバー。


途中から耳鳴りが凄かった。

ただでさえ、こもり気味の声なのに、自分の頭蓋の中でウヮンウヮン反響する。

もうこめかみの奥は大盆踊り大会と化していた。

相手の声が聞こえないほどの耳鳴りの中、それでもしゃべり続けるのは、もはや修行の体ですらあった。


さらに全く動かないと、腹にガスが溜まるらしい。

経験上、舎飼いの馬で起こり得ることは知っていたが、自身にもその生理現象が起こった。


便意を催してトイレに行ったが、ひたすらに細く長い放屁。

最長放屁のバッケンレコードを安々と更新し続ける。

放屁の途中で、思わず失笑してしまうほどに長かった。

隣でずっとレジを担当してくれた、某夫人も同様らしく「悲しみが止まらない」みたいな感じで、屁のことを語っていた。



そんな心身に変調をきたす対応が続いたが、期待していたお客さんの動線としては

  • ウマ娘の看板&優勝レイに釣られて入ってくる。

  • 横に展示してある明治の布絵・馬の群像図に感動する。

  • どういう由来の品かの説明で絵馬市に興味を持つ。

  • 可愛い御守りあるじゃん!とお買い上げいただく。


という流れであった。


まあまあ機能していたかと思う。

本当に多くの方に来てもらった。


真っ直ぐにウマ娘を目指して写真を撮り、さっと踵を返し去っていく人。

断固としてウマ娘を拒絶し、優勝レイだけをフレームに納めるためアングルに四苦八苦する人。

どちらにも興味を示さず、布絵に感動し動けなくなっている人。

御守りのチョイスに全集中して、他には一切目を向けない人。


こちらとしてはその人の動きを見定め、どのタイミングで話しかけるのが良いのか。

パドックで起死回生の一賭けを見極めるが如く、機会を逃さないよう楽しむことができた。


人気だった布絵。人の邪魔にならないよう注意しながら1時間くらいかけて全馬を撮影していった人もいた。
人気だった布絵。人の邪魔にならないよう注意しながら1時間くらいかけて全馬を撮影していった人もいた。

つづく






文:国分 二朗

編集:椎葉 権成

著作:Creem Pan

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