ヨナグニウマを後世に遺すためには…🐴🌺 お話を伺ってみた件について
- Loveuma.

- 9 時間前
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馬のような謎の四足歩行生物「UMA」の産みの親である
イラストレーター・鷹月ナトが、
日頃の制作活動の舞台裏や、馬への愛を書き連ねる連載です。

ヨナグニウマに乗りながら橋を超えると細く、長い長い緩やかなアスファルトの坂道が。
車の数も少なく、馬にとっても動きやすい道となっていた。
稀にやって来る車も、軽トラで先の道路を見てくれているスタッフと連携し、予測しながら端に寄ったりと馬と乗り手の配慮をしながら時には慎重に、でも楽しく蹄の音を楽しみながらルートを進んでいく。
さて歩いていると少し休憩所らしい広場が出てくる。沖縄らしい南国特有の木々が生い茂っている。この時は冬だったが、多分夏だともっと青々としているのだろう。
基本写真を撮られるのが苦手な私、撮影時に見事に笑顔がぎこちないとのことで普段PCとにらめっこが多すぎて死んでいる表情筋を頑張って動かしていく。あれ…笑顔ってどうするんですっけ…とりあえず口角あげて目をうっすらさせればいいのか…???

等と試行錯誤しているうちに落ち葉を食べようとするバライくん。隙あらば道草。
ヨナグニウマ含めた在来馬はサラと比べ粗食にも耐えうる胃腸を持つと言われている。毒草や食べすぎてはいけないものではないかぎり色々食べれる強い馬でもある。

細い坂路を抜けたらちょっとしたトンネルを抜け、今度は片側一車線の道路へ。
景色が開け、サトウキビ畑がお出迎えをしてくれる。ホテルから南城市へ向かう途中も朝日に照らされてとても美しいサトウキビ畑が広がっており、なんだか心がざわわっていたことを思い出し、先導してくれているスタッフさんにお話しをしたりする。
沖縄の米軍基地についてや税金の話とか……
その中でヨナグニウマという馬、そして何故残していくのかという話。残していくための難しさについて伺う。

うみかぜホースファームさんは「⼀般社団法⼈ヨナグニウマ保護活⽤協会」に属する牧場施設。
40年ほど前、「ヨナグニウマの絶滅の危機」という新聞記事を⽬にし、神奈川県の湘南から与那国島へ⾶んできた若い⽅(創始者の⽅)がいたそうで、その⽅が1頭の オスのヨナグニウマと蹴られたりしながらも触れ合い、仕事の合間に遊び続けていると、⾺がいるだけで色々と⼈が集まり、ボランティアが集まって運営 する「⾺広場」が 出来上がったとのこと。
そこから創始者の想いに共感した人たちが、更に乗馬クラブ等色々な馬広場を各地に広げていく等思いは引き継がれていき、創始者である久野雅照さんの意思を継ぎながらヨナグニウマを盛り上げるためにこの社団法人は生まれたのでした。

ただその中でもまだまだ苦難は多い。かつて収穫したサトウキビを運ぶ等の仕事があったヨナグニウマ達。時代が進むごとに車にとって代わり、仕事、役目を失ってしまった馬達はペットとして以外では養うことが出来ず用済みとなってしまい、必要とされなくなってしまった。
そこから徐々に減らし絶滅の危機に。
そこから今の時代、彼らを必要と出来る理由とは?一度失ってしまうと元には戻らない。
とはいえ日本は競馬、乗馬以外では馬の需要は食用以外は非常に少ない。そんな中で彼らを残すために様々な活動を行っているのがこの保護活用協会でもある。
「馬遊び」を通じて大人も子供も馬に触れてもらう体験や、情操教育に繋げたり、沖縄諸島だからこそ海を使って海馬遊びというレジャーに繋げたり。観光用にも力を入れている。
また沖縄には戦前まであった琉球競馬(ンマハラシー、ウマハラセー等)というものがあり、現代のサラと人による速さを競う競馬とは違い、側対歩で速さだけでなく美しさも競う競技があった。
1943年を最後に伝統が途絶えていただが、地元民の協力と沖縄市にある「沖縄こどもの国」にて2013年に70年ぶりに復活。ヨナグニウマ以外の県内各地の馬も集めたりとヨナグニウマ以外の数少ない在来馬の存続に一役買っていたりする。
また各々の牧場ではヨナグニウマ達に対して、馬遊びが主だったり、マッサージや 蹄のケア、調教に力を入れている場所。乗馬に力を入れている等、様々なバリエーシ ョンでヨナグニウマ達の管理、活用を行っており、非常に連携が取れているように 感じる。馬の繋がりによって各場所の色が出ているのも面白い。
ヨナグニウマ、そして沖縄の歴史についても深く教えてもらいながら沖縄の自然残る道を進んでいくと、青空と海が見える絶景が広がった。

序盤はまだ曇っており、青空も切れ目に見える程度だったのが、1時間かけて歩いていると徐々に晴れていき、海側は素晴らしい景色になっていた。 わぁ…沖縄来てよかったぁ…とこの時めちゃくちゃ心に感じた。前日雨降ってたし。 北海道の開拓された広い牧歌的風景も大好きだが、沖縄の青い空と海と暖かい気温も好きになってしまった。

青空をバックにもちろん写真も撮っていく。素敵な景色を馬上で見れたおかげなのか、さっきより笑顔は作りやすく感じた。
(次回に続く)
文:鷹月 ナト
編集:椎葉 権成
著作:Creem Pan


























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