- 1月10日

'15 カペラSを制した短距離ダートの常連は、くりくりお目目で気になるポニーに熱視線を送る！｜キクノストーム vol.25

かつて観衆を沸かせた名馬の"今"を紹介！

走り終えた今も、観衆を魅了したあの日の輝きは、決して色褪せない。

全国で暮らす、名馬の個性と"今"を集める『ウチの子はあの名馬！個性にLOVE❤︎ 引退馬コレクション』をお届けします！

今回のコレクションは、2015年のカペラS（G3）を制した、キクノストーム！

現在は、栃木県河内郡上三川町にあるアンフィ乗馬クラブで暮らしているとのこと。

そのお世話をしている藤野さんにマル秘情報をたくさん聞いちゃいました！

藤野雅文さん

（アンフィ乗馬クラブ代表）

ウマ歴：30年

出身地：愛知県

趣味：のんびり

休日の過ごし方：大工仕事

キクノストーム

ニックネーム｜キクちゃん

生年月日｜2009年4月8日

生産者｜高村牧場

馬主｜菊池五郎

戦績｜50戦7勝（2着2回,3着1回）

獲得賞金｜1億5,570万円（中央）、465万円（地方）

主な勝鞍｜2015年カペラS（G3）

父｜スタチューオブリバティ

母｜シラー

母父｜Fabulous Dancer

ここにきた日｜2021年1月6日

キクノストームは2011年7月にデビュー戦を勝利で飾ると、翌2012年には3歳以上500万下（現在の1勝クラス）、続いて尾頭橋特別（1000万下・現在の2勝クラス）を連勝。

その後しばらくは勝利から遠ざかり一旦降級となりますが、2013年11月には3歳以上1000万下を勝利し、再昇級後4戦目には春風S（1600万下・現在の3勝クラス）を12番人気の低評価を覆して優勝しました。

オープンクラスでは、なかなか馬券圏内に食い込むことができないレースが続きましたが、2015年1月に出走した大和S（OP）では16頭中13番手からの差し切り勝ちを決め、元々スタートが遅かった同馬が春風Sから見せていた後方待機の競馬を、自分の形として確立します。

そして迎えた同年12月のカペラＳ（G3）には、3番人気の支持を受けて出走。

もはや織り込み済みのスタート遅れから後方を追走する形で競馬を進めると、直線では外から追い込み、先に抜け出していたカジキをゴール前でクビ差交わして、デビューから36戦目で初の重賞タイトルを手にしました。

重賞勝ち馬として10歳までに50戦を走り抜いたキクノストームですが、JRA所属時代には3度の左前膝骨片摘出手術を行うなど、怪我と闘いながらも必死に走り続けていた一面も。

2019年からは園田競馬場で2戦走っていましたが、往年の様な動きが戻ってこないことから現役生活に終止符を打ち、引退後は関係者の意向もあってTCC Japanが運営するホースシェルターで心身の療養に専念することに。

その後、現在キクノストームが暮らしているアンフィ乗馬クラブさんが「私たちができる引退馬支援への関わり」を模索されていたところ、TCC Japanが行っている活動を知り、預託施設として手を挙げられたことで、株式会社TCC Japan代表の山本さんが視察に訪れた上で、キクノストームの入厩が決まったとのことです。