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エアスピネル|'15 デイリー杯2歳Sを制した堅実派は、食欲旺盛&元気いっぱいの、ふれあい馬に!



 

かつて観衆を沸かせた名馬の"今"を紹介!

走り終えた今も、観衆を魅了したあの日の輝きは、決して色褪せない。

全国で暮らす、名馬の個性と"今"を集める『ウチの子はあの名馬!個性にLOVE❤︎ 引退馬コレクション』をお届けします!


今回のコレクションは、2015年のデイリー杯2歳S(G2)などを制した、エアスピネル!

 

現在は、茨城県阿見町にある、うまんまパークで暮らしているとのこと。

そのお世話をしている佐久間さんにマル秘情報をたくさん聞いちゃいました!

 


佐久間 拓士さん

うまんまパーク 代表


ウマ歴:30年

出身地:北海道

趣味:競馬

休日の過ごし方:競馬観戦




エアスピネル

ニックネーム|スピ

生年月日|2013年2月10日

生産者|社台ファーム

馬主|ラッキーフィールド

戦績|34戦4勝(2着7回,3着5回)

獲得賞金|4億4,765万円(中央)、1,835万円(地方)

主な勝鞍|2015年 デイリー杯2歳S(G2)、2017年 京都金杯(G3)、2017年 富士S(G3)

父|キングカメハメハ

母|エアメサイア

母父|サンデーサイレンス

ここにきた日|2022年11月24日

 

エアスピネルは2015年9月の2歳新馬でデビュー勝ちを収めると、2か月後のデイリー杯2歳S(G2)に出走。

単勝1.7倍に推されたシュウジに次ぐ2番人気の支持を集めた同馬は、スタートで立ち遅れて中団外目を追走するも、3コーナー付近で坂の下りを活かして先団外まで位置を押し上げ、直線では逃げ込みを図るシュウジを外から猛追。

最後はあっさりと交わして先頭に躍りだすと、3.1/2馬身差をつけて1着でゴールし、2連勝で初の重賞タイトルを手にしました。

 

勢いに乗ったエアスピネルは、更に1か月後の朝日杯FS(G1)に出走して単勝1.5倍の1番人気に推されると、直線でも余力一杯で抜け出し、そのまま押し切るかに思えましたが、外から追ってきたリオンディーズの上がり33.3秒という強烈な末脚に屈して、0.1秒差の2着に惜敗。

 

明け3歳となった2016年は、3月の弥生賞(G2)で始動して3着に。

次走の皐月賞(G1)では、直線で外へと斜行したリオンディーズと接触する不利を受け、5位入線ながら4着へ繰り上がり。

続く日本ダービー(G1)では、好位追走から直線で一度は先頭に立つも、後続のマカヒキ、サトノダイヤモンド、ディーマジェスティに交わされての4着となりました。

その後、休養を挟んで秋初戦の神戸新聞杯(G2)で5着となり、次走は菊花賞(G1)に出走すると、優勝したデイリー杯2歳S(G2)から1,400mの延長となる3,000mの長距離レースを苦にせず、直線内で踏ん張って3着に好走。

3歳牡馬クラシックでは、いずれも勝利こそ上げられなかったものの、全てのレースで掲示板に載るという健闘ぶりを見せました。

 

残る年内を休養に充てたエアスピネルは、2017年1月5日の京都金杯(G3)から始動。

クラシック戦線での好走もあって単勝1.8倍の支持を集めると、直線で抜け出して先頭に立ち、外から急追したブラックスピネルをハナ差しのいでゴールし、重賞2勝目を挙げました。

そして4月には読売マイラーズC(G2)でイスラボニータの2着となり、続く安田記念(G1)と札幌記念(G2)ではいずれも5着と掲示板を確保し続けた同馬は、10月の富士S(G3)に出走。

レース序盤は先団好位で競馬を進めると、直線の入り口で外へと持ち出し、内で粘り込むレッドアンシェルを交わして先頭に立って、最後は2着イスラボニータに2馬身差をつけて見事重賞3勝目を挙げました。

更に11月のマイルチャンピオンS(G1)にも出走しますが、ここはペルシアンナイトにハナ差の2着に惜敗してしまいます。

 

年が変わって2018年は、昨年2着だった読売マイラーズC(G2)で初戦を迎えて3着、続いて昨年優勝の富士S(G3)では4着となり、リベンジ/連覇は果たす事ができず、次走マイルチャンピオンS(G1)で10着に敗れ、ここで初の2桁着順を経験。

しかしながら、デビューから富士S(G3)までの17戦で、1着4回、2着3回、3着4回、4着3回、5着3回と、オール掲示板内という桁外れの堅実振りを見せたエアスピネル。

約8か月の休養を経て2019年には函館記念(G3)に出走するも大敗し、更に1年の休養を経て、2020年7月のプロキオンS(G2)からダート路線に舵を切ると、ここでは2着に好走し、11月の武蔵野S(G3)でも3着となり、堅実さのみに限らず、ダート適性の高さもあらわに。

 

そして2021年2月のフェブラリーS(G1)に出走したエアスピネルは、直線で馬群の間から脚を伸ばすと、先に抜け出していた完勝ムードのカフェファラオに3/4馬身差まで詰め寄り、9番人気という低評価を覆す2着に大健闘。

その後も6月に浦和競馬場で行われた、さきたま杯(G2)2着や、11月の武蔵野S(G3)でも2着となり、芝・ダート両重賞制覇に期待が掛かった同馬ですが、遂に勝ち星を挙げることが出来ず、2022年11月に競走馬登録を抹消。

 

引退後は、エアスピネルが現役時代に預託されていた育成牧場が、現在暮らす「うまんまパーク」の親会社であったことから、元オーナーのご好意で、入場・所有することとなったそうです。

 


 

「繊細さ」は☆4ですが、基本的には人との距離感が近い印象を持ちます!

そして「食欲」は満点の☆5になっていますので、かなりの食いしん坊であることが分かりますね!

 

担当している佐久間さんに、エアスピネルの"印象的なエピソード"を聞いてみました!

 

「トレーニング後の水分補給でお湯を飲むようになりました。

あまり水分を取らなかったことがあり、たまたまお湯を飲ませたらグイグイ飲んだことをきっかけに、今では洗い場でシャワーのお湯を直飲みしています。」

 

人でも好んで白湯を飲む方がいらっしゃいますが、馬にもそういった趣向があるのでしょうか?

夏場でも、ぬるま湯ではあるものの、好んでお湯を飲むそうです。

お腹を冷やさないように、ヘルスケアを心がけていたりして!?(笑)

 


 

洗い場でのエアスピネル


お湯を飲むエアスピネル


エアスピネル(右)とケウ(左)


馬房もパドックも隣で仲良しのケウは、地方競馬で3勝を挙げた栗毛の牝馬。

佐賀競馬のル・プランタン賞というグレードレースも優勝した経験を持ちます!



ケウが柵から顔を出している姿を見ているからか、最近は真似をして顔を出すようになったそうです。


鼻面を合わせるエアスピネルとモカ


ミニチュアホースのモカはエアスピネルより体小さいのに気が強く、鼻面を合わせると噛まれてしまうそうです。

エアスピネルも怯えた様子でしたと担当の佐久間さん。

 


食欲がとても旺盛で、とにかく元気いっぱいのエアスピネルです。

「おやつバケツ」をあげる際は、その性格を肌で感じていただけると思います。

ぜひパークに遊びにきてください!

 

佐久間さん、エアスピネルのマル秘情報をたっぷりご提供いただき、ありがとうございました!

なおエアスピネルの見学は営業時間内であれば、どなたでも可能です。

前出の「おやつバケツ」は500円で購入可能ですので、是非エアスピネルとのふれあいに利用されてみてはいかがでしょうか?

 

そして、うまんまパークさんのSNSからも、エアスピネルの姿をチェックできるので、ぜひフォローしてみてください♫

 

X(旧:Twitter)|@umanmapark

Instagram|umanmapark

 

 

協力:うまんまパーク

取材・文:片川 晴喜

デザイン・編集:椎葉 権成

制作:Creem Pan

著作:Creem Pan・GJ

 

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