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ボンネビルレコードの"今" 的場文男を背にブルーコンコルドやフリオーソらを下した、不屈の帝王!



 

かつて観衆を沸かせた名馬の"今"を紹介!

走り終えた今も、観衆を魅了したあの日の輝きは、決して色褪せない。

全国で暮らす、名馬の個性と"今"を集める『ウチの子はあの名馬!個性にLOVE❤︎ 引退馬コレクション』をお届けします!


今回のコレクションは2007年の帝王賞(G1)などを制した、ボンネビルレコード!

 

現在は、北海道沙流郡日高町にある加藤ステーブルで暮らしているとのこと。

そのお世話をしている加藤さんにマル秘情報をたくさん聞いちゃいました!

 


加藤 芽衣さん

(株式会社 加藤ステーブル)


ウマ歴:32年

出身地:北海道

趣味:映画鑑賞・ヨガ

休日の過ごし方:家でゴロゴロ




ボンネビルレコード

ニックネーム|ボンちゃん

生年月日|2002年3月12日

生産者|浜田幸雄

馬主|塩田清

戦績|74戦9勝(2着10回,3着10回)

獲得賞金|844万円(中央)、4億7,427万円(地方)

主な勝鞍|2007年 帝王賞(G1)、2008年 かしわ記念(G1)、2008年 日本テレビ盃(G2)

父|アサティス

母|ダイワスタン

母父|マルゼンスキー

ここにきた日|2022年7月21日

 

タイムパラドックス、シーキングザダイヤを追い詰め、中央移籍へ

2004年に大井・庄子連兵厩舎よりデビューしたボンネビルレコードは、2005年の南関東三冠競走を全て掲示板圏内に好走するも、翌2006年のJBCクラシック(G1)では、先に抜け出していたタイムパラドックスと、それに差し迫るシーキングザダイヤに一歩及ばず3着に敗北。

その後、5歳春までに大井競馬で重賞4勝を挙げ、着実に力を付けた同馬は更なる高みを目指し、美浦トレーニングセンター・堀井雅広厩舎に移籍します。


名実況「内からボンネが来たぞー!」

中央移籍後は坂路調教によって、武器である差し脚を強化しつつあったものの、かしわ記念(G1)でブルーコンコルドの4着、続いてブリリアントS(OP)でも3着と連敗を喫するなど結果を残せないまま、6月に古巣・大井競馬で行われる帝王賞(G1)に出走。

しかし、ここでデビュー時から主戦を務めた大井の帝王・的場文男騎手とのコンビを再結成すると、直線コースでブルーコンコルドが一度抜け出したところに、「内からボンネが来たぞー!」という実況と共に、内を突いたボンネビルレコードが替わって先頭に立ち、過去にJBCクラシック(G1)で敗れたシーキングザダイヤ、かしわ記念(G1)で敗れたブルーコンコルドらを抑えて1着でゴールし、見事にリベンジを果たします。

 

そして、翌2008年5月のかしわ記念(G1)でも、再びブルーコンコルドを下して、2つ目のG1タイトルを手にしました。


新たな宿敵・フリオーソ

次走、昨年覇者のプライドをかけて帝王賞(G1)に挑んだボンネビルレコードは、2歳年下で2007年ジャパンダートダービー(G1)勝ち馬のフリオーソと初めて対峙します。

フリオーソとコンビを組むのは、前年に的場文男騎手を上回る勝ち鞍を挙げ、南関東の新エースとなっていた、当時大井競馬所属の戸崎圭太騎手。

まさに“帝王”コンビと、新世代コンビの意地がぶつかり合った同レースですが、結果は逃げたフリオーソに影すら踏ませてもらえず、2着に敗れてしまいます。完敗と言える内容でした。

 

そして次走に選んだのは日本テレビ盃(G2)。

しかしここでも立ちはだかったのは、宿敵・フリオーソでした。

ファンも前走で決着が付いたとみたのか、フリオーソは単勝1.8倍という圧倒的支持を受けて、ボンネビルレコードは4.1倍と離れた2番人気でした。

直線入口で、フリオーソは早くも先頭に立ち、そのまま押し切りを図ろうとします。

万事休すかと思われましたが、外からボンネビルレコードが猛然と追いすがり、宿敵との一騎打ちに。

激しい叩き合いの末、ゴール手前でボンネビルレコードが3/4馬身抜け出して先頭でゴール!

見事、執念のリベンジを果たしたのでした。


砂上に生きた不屈の帝王

その後も10歳まで、的場文男騎手と共に重賞戦線を走り続けたボンネビルレコードですが、2012年の東京大賞典(G1)9着を最後に引退が決まり、2013年6月の帝王賞(G1)当日に大井競馬場の誘導馬として再デビュー。

 

以降9年間、多くのファンに愛されながら後輩たちを誘導し、2022年の帝王賞(G1)当日を最後に、その役目を終えます。

現役時代を含めると、約18年間にわたって砂上で輝き続けました。

 

当時大井競馬場で誘導馬騎乗員として務めていた加藤さんに、誘導馬厩舎の関係者から引き取りの打診があり、北海道にある加藤さんの実家・加藤ステーブルさんで余生を過ごすことになりました。

 


 

やはり「かしこさ☆5」からは、長く誘導馬を務めただけの資質を感じます!

「繊細さ☆5」については、すぐ下のエピソードをお読みいただくと、その理由がお分かりいただけます!

 

担当している加藤さんに、ボンネビルレコードの"印象的なエピソード"を聞いてみました!

 

「2年前の初めて北海道へ来た時、『ソワソワするかな~?』と思っていましたが、前から住んでいたかのように、すぐに馴染んでくれました。

でも、やっぱり誘導馬の仲間たちが恋しかったのか、遠くを見つめて鳴いていたのが印象的でしたし、ボンちゃんの"いななき"を、その時初めて聞いたかもしれません。」

 

引退してからは初めての北海道ですが、生まれた牧場は同じ日高町なので、もしかすると無意識のうちで覚えているのかもしれませんね。

9年もセカンドキャリアを共に歩んだ仲間のことは、なかなか忘れられるものではないですよね。

 


 

お水を飲むボンネビルレコード


確かに、舌がペロっと出ちゃっていますね!(笑)


子どもに優しいボンネビルレコード


ニンジンを隠し持っている女の子に、優しく「頂戴」をしている様子だそうです。


ゴロゴロするボンネビルレコード


放牧に出たらゴロゴロするのが"ルーティン"のボンネビルレコード。

毎回泥だらけになると、スタッフさんも大変ですね(笑)



ボンネビルレコード(右)と、彼女のメイ(左)


常にくっついている2頭。

ボンネビルレコードはメイの姿が見えないと、ずっと鳴いてソワソワするそうです。

 

「でも最近、メイが少し嫌がっているようにも見えます(笑)」と、担当の加藤さん。

 

がんばれ!ボンネビルレコード!


草を食べさせてもらえないボンネビルレコード


太郎を警戒するボンネビルレコード


太郎が「イヤイヤ」な理由は、初めての集団放牧の時に仲間に入れてくれず、草も分けてくれなかったことで、根に持っているのだそう。

ジワジワと追いかけられて草を食べられない姿(上)や、遠く離れたところにいる太郎を警戒して様子を伺う姿(下)からも、その関係性が理解できます。


運動中のボンネビルレコード