絶品オムライスに美味なコーヒー…外乗は実質レジャー観光な件について🐴
- Loveuma.

- 7月8日
- 読了時間: 6分
更新日:7月10日

馬のような謎の四足歩行生物「UMA」の産みの親である
イラストレーター・鷹月ナトが、
日頃の制作活動の舞台裏や、馬への愛を書き連ねる連載です。
外乗オフ関東編。トムソーヤコース組のお話。
さてカウボーイ組が外乗している中、トムソーヤ組の我々は早めの昼ごはんに出ていた。大和ホースパークから出る前に昼ごはんの場所を探し、なんだかよさげな店を見つけ、Fさんの運転で向かう。
洋食屋ラグーという洋食屋さんで3人で早めの昼ごはん。初めて入ったところだが、雰囲気も良く、雨で冷えた体には休憩する場所としてもってこいだった。
外乗してて思うのは外乗だけじゃなく、クラブ近くの飲食店の出会いがあるのも醍醐味なのかなと思う。実質馬に乗るレジャーつきの観光ともいえる。

昼食を済ませたあとは、まだ時間があったのでFさんの提案で同じ通りにあった道の駅グランテラス筑西へ。
大きな道の駅で当日は地域の子供たち向けのダンスイベントなども行われていたが、個人的に目を引かれたものがあった。
そう。

セイコーマート
馬産地見学している人なら何度もお世話になるかもしれないコンビニ。主に北海道に展開しているが、茨城や埼玉にも存在する。関東のセコマを見るのは初めてでついつい一緒にいたSさんと反応してしまう。(Sさんも馬産地へよく行かれている)
茨城のセコマに興奮したり、特産品を見たり、トイレ休憩を済ませたりして、ちょうどいい時間となったので再び大和さんに戻った。
大和さんに戻ると、カウボーイ組が既に戻ってきており、出迎えしてくれた。バトンタッチしつつトムソーヤ組の準備をするのだが、如何せん天気が安定しない。準備中にも雨が本格的に降ったりしていたが、ここまで来たらやるしかない。覚悟の顔になっていた。
今回はFさんが撮影。体重や馬の相性も考え、前からSさん、私、Fさんの順で向かうことに。私は桜ちゃんに乗ることになった。
トムソーヤコースはカウボーイと違い、初心者向けコースとなっている。常歩で景色を堪能しながらゆっくり進んでいくため落馬の危険性もかなり低い。ヘルメットの代わりにカウボーイハットを貸し出ししてくれるため、全くの未経験者でも楽しく思い出が残せるコースだ。
始まりはカウボーイ組と同じく洗い場から横の森の道へ。
雨は降っているが、森の中に入ると木のおかげか雨を大分凌げている。

途中直線が長い道に入る。約200mもあるこの直線、実は大和ホースパークでは流鏑馬大会が行われており、その為の特設馬場となっている。ところどころ直線の間に的があり、練習も出来るようになっているようだ。ちなみに流鏑馬の体験も行うこともでき、海外の方が参加されることも。
生の流鏑馬は大学生の時に春日大社の祭りで一度見たことがあるが、人が多すぎてまともに見れなかったため、改めてしっかりと見たいと感じた。

少し開けたところに出ると雨が容赦なくかかってくる。なるべく木陰に寄りながら歩きたいが、寄りすぎると枝にぶつかったり、隙あらば道草が始まったりするため内心スリリングな時間が漂う。
私自身も心を鬼にしながら道草をさせないようにポコポコ進んでいく。

まぁ、言ったそばからされてるんですが
その後武竜くんも胡桃ちゃんもつられてガブリと道草。もはや十八番である。遅れたら催促して速歩を出しながら追いついたりを繰り返す。そんなやり取りも楽しい。
再び森の中に入る。さっきよりも道の幅が狭く、しっかり誘導してあげないと鞍上の足が木に当たったりするため、足で扶助しながら向きを変えつつ進んでいく。森の中なので雨はマシだが、時々大きい粒となって落ちてくる。そのたびに馬たちは耳をプルプルしながらちょっと気にしつつも歩き続けてくれる。

森を進んでいくと例のツリーハウスが見えてくる。ここでコーヒーブレイクをするため手前の馬留めに馬を入れて一度馬から降りる。
外の階段を上ってツリーハウスに入る私たち。中は広く、奥には囲炉裏もある。窓や扉もしっかりついててツリーハウスとしてはかなり快適。


コーヒーブレイク…なのだが、実は私はコーヒーが苦手。そのことを伝えると「ここのコーヒーはちょっと違うから飲んでみてほしい!」とのことで、ダメだった時用の紅茶も用意していただきながらコーヒーを出していただく。
いつもストレートが苦すぎてキツイため、微糖かミルクを入れてごまかしていることが多いのだが、出していただいたコーヒーをそのまま飲んでみると、すごく口当たりが柔らかく、すっきりした飲みやすいコーヒーだった。どうも使っている水が違うらしい。ドがつくほどの軟水なんだろうか、苦手な私でも飲み干せてしまった。
コーヒーを楽しみながらSさん、Fさん、スタッフさんたちと話をする。以前訪れた際にはおじいさんが先導されていた記憶があったのだが、そのことについてお伺いしたら既に亡くなっているとのことだった。非常に陽気で昔は馬産もされていた方だったので、またお話を伺いたかっただけに残念ではあったが、亡くなる最後まで馬と一緒にあったという話を聞き、ちょっと安心というかすごく元気な方だったんだなと感じた。ホースマン達はみな体力が凄いなと常々思う。
乗馬を始めたきっかけや、皆どういう集まりで外乗に来たのかや、先に出たカウボーイ組の様子等を伺ったりと話が弾む。生憎の雨に見舞われてしまったが、馬に乗りながら楽しみ、降りてからもそれぞれについて語り合う。オフして良かったなとここで感じることが出来た。
時間はあっという間に過ぎ、戻る時間となった。

再び馬に乗るために階段を降り、鞍上に戻る。
カウボーイコースの時と同じように馬たちの足取りが行きより軽い。少し道草しそうな雰囲気はありつつも、行きの時よりかはなんとなく雰囲気がわかるためしかける前に止めながら進ませていく。
元の洗い場まで戻ってくるとカウボーイ組が出迎えてくれた。乗ったまま馬を洗い場に入れて愛撫をしてスタッフさんの合図に合わせて降りる。
仕事を終えて泥だらけになった足を洗ってもらって、馬たちも一息つくような感じになっていた。雨の中催行してくれたスタッフさんや頑張ってくれた馬たちには本当に感謝しかない。
カウボーイ組、トムソーヤ組両方とも外乗が完了し、外乗オフは終了となった。
今回は雨の中の決行となったため、参加者の方々にはロケーション的には申し訳ない状況となってしまった。今回はひどい雨では無かったので、なんとか決行とはなったものの、雷雨や台風とぶつかった場合はもちろん中止となる。雨になった時用に日は複数用意してなるべくリスクを減らしていかないといけないなと、今後オフを開催するにあたり、色々課題が見えた。
改めて今回雨の中でも参加していただいた参加者の皆様、ありがとうございました。
そして今回外乗させていただいた大和ホースパークさんは茨城県桜川にある乗馬施設です。今回のような外乗、流鏑馬以外にもBBQつき外乗もある模様。外乗やってみたい、気になるという人は是非サイトを確認してみてほしい。

文:鷹月 ナト
編集:椎葉 権成・近藤 将太
著作:Creem Pan


























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