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夏季限定「馬と川遊び」をするために四万十の地へ赴いた件について🐴🏞️


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馬のような謎の四足歩行生物「UMA」の産みの親である

イラストレーター・鷹月ナトが、

日頃の制作活動の舞台裏や、馬への愛を書き連ねる連載です。

高知の西部に存在する四国の中で最長の川、四万十川。 本流に大きなダムが建設されていないということから「日本最後の清流」と呼ばれており、高知の観光スポットとしても名高い人気を誇る。


佐田沈下橋とUMA
佐田沈下橋とUMA

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8月の半ば、お盆の時期に友人と共に高知へ旅行に来ていた。 四国自体は香川までは来たことがあったが、その更に奥に位置する高知は初めて。前々から行きたいと願っていたところなので、今回それがようやく叶うという感じであった。


高速バスで4~5時間かけて大阪の阪急3番街のバス乗り場から高知のJR高知駅へ。

そこからレンタカーで更に2時間半ほどかけてつく場所が四万十。正直行くにはかなり時間がかかる場所ではあるが、夏の四万十、沈下橋と清流で構成される絶景には人生1度は見てほしいと思うくらい素敵な場所だ。


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そんな四万十に実は馬がいる。市内側にある高知競馬場の方ではなく、四万十の方。 しかもサラブレッドではなく、在来馬であるヨナグニウマがそこに。



過去の話をすると今年の1月、沖縄に出向いた時があった。 完全に観光目的で、南城市にある「うみかぜホースファーム」という場所に伺い、ホーストレッキングを体験しにいった。 ここは在来馬であるヨナグニウマに乗ってトレッキングが出来る場所であり、前々から在来馬に乗りたいと思っていた私は予約を事前に入れてトレッキングへ。


うみかぜホースファームさんにて繋養されているヨナグニウマ。
うみかぜホースファームさんにて繋養されているヨナグニウマ。

またこの時の話もここでお話する機会があればと思うが、体験した際にヨナグニウマの保護活動についてと、高知にも実はヨナグニウマがいるという話を伺っていた。

繋養されているところの名前は「四万十馬牧場」という。とてもわかりやすい。


高知に行く計画を友人と立てている際、そのことを思い出し、せっかく高知に行くのならということで体験の予約が入れれるか問い合わせてみる。正直お盆の時期のため、断られてもしょうがないなと思っていたが、運よく滞在日の中に体験可能な時間が空いていた。



体験の内容は夏季限定の「馬と川遊び」。海に馬と入る体験は海沿いの乗馬施設でも行われていたりするし、自然豊かな中にある浅い川を馬に乗りながら渡るトレッキングを行っているところは他でも見たことがある。 だが馬と丸ごと川に浸かって遊ぶ体験は現状日本では恐らくここだけだろう。 しかも日本最後の清流といわれる四万十川でだ。


山にかかる霧がすごいし、電波もほぼ死を迎える秘境。
山にかかる霧がすごいし、電波もほぼ死を迎える秘境。

だがいざ高知に来てみると滞在の初日は雨に見舞われ、肝心の四万十川が大分濁ってしまっていた。 雨の四万十も悪くはないと言いたいのだが、やはりロケーション的には大分困る。

雨の影響により川が増水しているため川に入ることも危険になる。実際この日や翌日は道の駅での川のレジャー体験等は中止になっていたり、入らないように勧告がだされていたり。


体験する前日は雨はやみ、曇りにはなってくれたものの、川の様子はまだまだ怪しそうな雰囲気。少し心配になり連絡が来てないかメールを確認したところ、四万十馬牧場さんから連絡が来ていた。メールには

「雨の影響で水温が低下しており、かなり冷たくなっている」

ということと

「水位は落ち着いて体験自体は出来ると思うが、参加される方や馬の体調によっては体験時間が短くなるかもしれません。もしそれでもよろしければ予定通り開催できたら…」

という内容が書かれていた。


なるほど水温も下がるということは頭に入っていなかった。お盆真っただ中、雨が降ったとはいえ結構暑いのでそこの配慮が何も回っていなかったのである。

だがせっかくここまできたからには風邪ひいても良いから馬と川に入りたい。そんな一心だった。

(もちろん友人に確認もしつつ、馬の体調も優先しつつ)


それでも大丈夫です!と返信し、翌日の川馬遊びに備えるのだった。


後半へ続く。



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文:鷹月 ナト

編集:椎葉 権成

著作:Creem Pan


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