思わぬ波乱の幕開けとなった外乗オフ関東編の件について🐴
- Loveuma.
- 3 日前
- 読了時間: 4分

馬のような謎の四足歩行生物「UMA」の産みの親である
イラストレーター・鷹月ナトが、
日頃の制作活動の舞台裏や、馬への愛を書き連ねる連載です。
外乗オフ開催当日。

生憎の雨予報。前日の時点で雨が降っていたが、この日も午前から降る予報で若干ナーバスな顔になりながらも、決行した。
朝、新宿から上野東京ラインに乗って現場に向かっていた。
今回外乗する場所は茨城県の桜川にある「大和ホースパーク」さん。実は私自身は初めてではない。2年前くらいに友人と共に一度外乗を行った経験があった。
今回は初めての外乗オフというのと、参加する人数が多かったのもあり予約に融通がきく外乗先ということで大和さんを選んだ。
とはいえ茨城なのでやはりそこそこ時間はかかる。集合時間より少し早めに着こうと出たわけなのだが…
新宿から上野東京ラインに乗り、順調に進んでいたと思いきや埼玉の大宮駅の前で急に止まる電車。
なーんか嫌な予感がする…それは見事に的中した。
「運行中に異音が発生したため、緊急停車しました。これから点検を行います」
ま、まじか…
突然の不運に見舞われる。15分〜20分くらい止まってしまい、ダイヤが乱れまくる。
原因は線路上にあった石を踏んでしまったことによる異音ということで、大きな事故という訳ではなかったが、これで盛大に遅刻するのが確定してしまった。
グループチャットでやり取りをして、今起きていることを伝える。
私以外の他面子は幸いにも集合場所である栃木の小山駅に集合していたようだ。
何故主催がよりにもよって遅刻しているのか…
今回午前と午後組で分けていたため、本当は皆揃ってから一緒に向かいたかったが、時間的に厳しいので午前組は先に大和さんに向かっていただいた。
詳しく説明すると午前組はカウボーイコース(経験者向け)、午後組はトムソーヤコース(初心者向け)で行う感じだ。
15分ほど集合時間をオーバーして小山駅に到着する。
午後組の面子の皆さんをお待たせしてしまった。まず遅刻してしまったことについて謝罪、そして挨拶を済ませ、参加者の方の車に乗り込んだ。
車の中で日常会話や、天気の話をする。運転中にも雨が降ってきたりとやはり安定しない。せめて乗っている間ぐらいは降らないでいてくれ〜と願うばかり。
そんなこんなしてるうちに40分くらいかけて、大和さんの入口までくる。
すると道路傍の田んぼの隣に

馬が!!!
急に突然の馬でビビる午後組。駅から向かう中、田園風景が広がってはいたが、やはり田園風景だとしても突然馬が出てくると驚いてしまう。どうやらそこは放牧地になってるようで3頭ほどそこにいた。
芦毛の乗用馬の子がめちゃくちゃ柵のキワキワまで動き回っており、大丈夫だろうと思うものの、少しヒヤヒヤしながら車で横を通り抜ける。
到着すると午前組の面子が馬に乗る直前だった。外乗に出る馬たちを準備している最中らしい。大和ホースパークのスタッフさんたちに挨拶する。
渡しそびれていたGoPro等を渡したりしつつ、改めて午前組ともご挨拶。
今回は3頭の重種馬が外乗を担当してくれる。

左から、黒王号のような黒い子は武竜(ぶりゅう)くん。すでにやる気満々なのか洗い場で繋がれていてもチャカチャカしていた。
真ん中は桜ちゃん。3頭の中では一番年配の芦毛のおばあちゃん。
最後は右にいる胡桃ちゃん。こちらも牝の芦毛で子供も産んだ経験のあるママさん。
先頭に先導のスタッフがついてトレイルでついていく形となる。
馬の準備ができたので人の準備も。防水ジャケットにヘルメットとエアバックベスト、手袋を装着して準備万端。

桜ちゃんは年配なのもあり、一番体重が軽い方に乗ってもらえれば〜とか、この子は元気なので慣れてる方が良いとか、条件を組みながら乗る馬を決め、いざ鞍上へ。
午前組のカウボーイコースは駈歩が多めのコースとなる。足元が悪いため滑らないことを祈りつつ、午前組を見送っていくのだった。

次回へつづく
文:鷹月 ナト
編集:椎葉 権成・近藤 将太
著作:Creem Pan
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