「馬のみらいアクション 2025」を立ち上げます🐎
- Loveuma.
- 9 時間前
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引退馬支援の事業家として業界を牽引する、株式会社 TCC Japan・代表取締役の山本 高之氏が、
「馬のミライ」をつくるための、考えや想いをお伝えします。
皆さん、こんにちは!
株式会社 TCC Japan 代表取締役の山本 高之です。
滋賀県ではようやく朝晩と涼しさを感じられるようになりましたが、皆さんの地域はいかがでしょうか?
さて今回は、9月16日(火)「競馬の日」よりスタートします、
についてご紹介したいと思います。

「馬のみらいアクション」(以下、ウマミラ)は馬への直接的な支援ではなく、普及啓発という間接的な支援を行うことを目的としています。
馬の飼料代や治療費・人件費などの支援集めとは異なり、馬のことをより多くの方に知ってもらうための普及啓発活動をみんなでつくっていこう、という取り組みです。
直接的な支援だけでなく間接的な支援も同時に行うことで、1頭でも多くの引退競走馬を未来につなげたいと考えています。

2022年に実施しました 1回目は、クラウドファンディングで集まった資金で普及啓発のためのブックレットや動画コンテンツを制作し、様々な場面で啓発活動を行ってきました。
そして 2回目となる今回、なぜ 3年ぶりに「ウマミラ」を復活させるのか。
理由は、大きく 2点あります。
ひとつは、前回 実施した啓発の取り組みに対して、少なからず限界を感じたこと。
先述のクラウドファンディングでは、約 1,600名もの方から約 1,200万円ものご支援をいただき、制作したブックレットや動画コンテンツを活用して、様々な場面で啓発活動を行いました。
しかし、その集まったご支援や実際に行った活動に対して、結果が伴っているのか、なにか確固たる実感が感じられませんでした。
やはり、実際に馬を知らない人たちにいくら紙や動画で「引退競走馬支援」を訴えても、なかなか心に響くのが難しいのではないか、と感じました。
そしてもうひとつは、今年 4月にグランドオープンした 観光養老牧場「メタセコイアと馬の森」に、限りない可能性を感じたことです。

この場所は、滋賀県でも屈指の観光地である「メタセコイア並木」に隣接し、来場される多くの方がメタセコイア並木を見に来ており、たまたまそこに馬がいて、初めて馬を見る、馬と会う、という方がほとんどです。
それでも、多くの方が有償で厩舎まで馬に会いに来られたり、その中には「TCC 引退競走馬ファンクラブ」にご入会くださったりと、実際に馬に会うことで馬を知り好きになる方がたくさんいることを、オープン以来ずっと実感しています。

「この場所を、日本で一番 “気軽に馬と会える場所” にしたい」
「引退競走馬の普及啓発の活動拠点にしたい」
このような経緯で、今回 3年ぶりに普及啓発プロジェクトとなる「ウマミラ 2025」を立ち上げることにしました。
今回のクラウドファンディングでは、
「(メタセコイアと馬の森に)、馬に会いに来ていただく」
「(メタセコイアと馬の森で)、一緒に普及啓発活動をしていただく」
という 2点を主な目的・リターンとしており、集まったご支援でより人馬にとって安全安心で快適な環境整備を行い、さらに多くの方が来場しやすくなる場所をつくりたいと考えています。




スタートは、9月16日(火)「競馬の日」です。
引退していく競走馬たちの未来を一緒に考え、つくっていきましょう!

Profile
山本 高之(やまもとたかゆき)
株式会社TCC Japan 代表取締役
1980年、滋賀県栗東市生まれ。
大学卒業後、コンサルタント会社での勤務を経て、2006年に東京でITベンチャーを起業。
東日本大震災を機に地域の重要性を感じ、出身地である「馬のまち 栗東」で馬に関わる事業を起こすことを決意。
2015年9月、地域の障がいをもった子どもたちのためのホースセラピー施設「PONY KIDS」を開所。
2019年5月、引退競走馬をセカンドキャリアにつなげ、馬と人の福祉活動を行う拠点「TCC セラピーパーク」、2023年には東京表参道に「BafunYasai TCC CAFE」をオープン。
2025年4月には、滋賀県高島市のメタセコイア並木沿いにTCC初の観光養老牧場 「メタセコイアと馬の森」をグランドオープンし、 引退競走馬を事業で生かす様々な取り組みを展開している。
文:山本 高之(株式会社 TCC Japan 代表取締役)
編集:椎葉 権成
著作:Creem Pan