top of page

"馬のまち 栗東"を盛り上げたい🐴✨ その想いの原点とは🤔



引退馬支援の事業家として業界を牽引する、株式会社 TCC Japan・代表取締役の山本 高之氏が、

「馬のミライ」をつくるための、考えや想いをお伝えします。


皆さん、はじめまして!

株式会社 TCC Japan 代表取締役の山本 高之と申します。


この度、普段からお世話になっている Creem Panの平林さんからお声がけをいただき、この「Loveuma.」にて連載をスタートすることになりました。

「馬のミライをつくるには?」というテーマのもと、皆さんに少しでも興味を持っていただける内容になれば嬉しいです。


「今は亡き、TCCホース クリアザトラックとの思い出の一枚」
「今は亡き、TCCホース クリアザトラックとの思い出の一枚」



第1回目は わたし個人の自己紹介を中心に、なぜ馬のミライをつくる活動を始めたのかについてお伝えしたいと思います。


さて、私たち TCC Japan は「馬と共に社会をゆたかに」を理念に、引退した競走馬の支援活動と、馬たちとの社会活動を行っています。



「馬と取り組む SDGs」


馬との活動を始めたのは 2013年頃となりますが、会社自体は私が 26歳の時に東京で創業し、今年で 20年目となります。


私は 1980年1月7日、滋賀県栗東市(当時は栗東町)で生まれ、育ちました。

競馬が好きな方はすぐにお分かりかと思いますが、JRA 栗東トレーニングセンターがある町です。

ただ私の両親は競馬関係の仕事でもなく、住んでいる地域もトレセンとは離れたエリアだったため、馬を見ることもなく、馬の存在を意識することもなく育ちました。

初めてトレセンがある町という認識をするようになったのは、京都の高校に進学した時です。京都競馬場の近隣に住んでいる同級生がいたこともあり、栗東から通っていると言うと「栗東って馬がその辺を歩いてるんやろ」とよく言われました (笑)

その後も馬を見ることもなく、競馬を見ることもなく、栗東生まれ栗東育ちということだけで馬とは接点がなく大学を卒業し、就職をすることになりました。


ただ唯一の接点といえば、大学時代お付き合いをしていた方(現在の妻)が、福永 洋一 元騎手の娘さんだったことでしょうか。

お兄さんの福永 祐一 調教師が騎手デビューして、まだ 3年目ぐらいだったかと思います。

競馬ファンからすればすごく有名なご一家なのでしょうが、恥ずかしながら全く知りませんでした (笑)


「TCCホース ラッキーハンターと妻と」
「TCCホース ラッキーハンターと妻と」

経営コンサルティング会社に就職しましたが、その時点ですでに「いつか自分で起業したい」という思いがありました。

当時は「24時間戦えますか」という CM があったぐらいでまだ「ブラック企業」という言葉もなく、激務の日々が続きましたが、いま思い返してみるとそのような時期があったことが良かったのかなと思います。

今の若い方は、中々経験できないことですね。


その後 26歳で東京へ行き、紆余曲折ありましたが、2006年1月11日に現在の株式会社 TCC Japan の前身となる会社を設立しました。

そしてほぼ同じタイミングで結婚もし、すぐに子宝にも恵まれましたが、金なしコネなし右も左も分からず起業し所帯も抱え、なかなかに大変な日々を過ごすことになりました (笑)


さて、東京で生活していても相変わらず馬との関りはほとんどなく、たまに東京競馬場の G1 レースに義兄が騎乗する時に家族と応援に行くくらいでした。

馬券の買い方も分からず、買ったこともなかったです。


「義兄である福永 祐一 調教師と」
「義兄である福永 祐一 調教師と」

ただ東京に出てきて、以前よりはるかに地元を意識するようになったのは、「栗東」という町を知っている人が意外と多く、「トレセンのあるとこでしょ?」と言われることがよくあったからです。競馬を知らない人は「栗東」という地名を読めないことが多く、それだけ競馬好きには「栗東」という町や言葉が知られていることに喜びを感じました。


一方、これだけ馬の存在で全国的に知名度があるにも関わらず、栗東で育った私は馬を見たことも存在を認識したこともないというそのギャップに、なにかもったいなさを感じました。

「馬を栗東の地域資源として、もっとブランディングに活かせないだろうか?」と考えるようになっていきました。


そんな生活を送る中、いつしか「夫婦共々の地元である栗東に戻って、生まれ育った町に貢献できるような仕事をしたい」と考えるようになりました。

馬と全く接点がなかった私が、地域やまちづくりという観点から少しずつ馬に対する意識が芽生えてきた頃です。


「当時の写真がほとんどなかったので、とりあえず一枚 (笑)」
「当時の写真がほとんどなかったので、とりあえず一枚 (笑)」

次回は、転機となる出来事、そしてどのように馬と関わっていくことになったのかについてお話しします。



Profile

山本 高之(やまもとたかゆき)

株式会社TCC Japan 代表取締役


1980年、滋賀県栗東市生まれ。

大学卒業後、コンサルタント会社での勤務を経て、2006年に東京でITベンチャーを起業。

東日本大震災を機に地域の重要性を感じ、出身地である「馬のまち 栗東」で馬に関わる事業を起こすことを決意。

2015年9月、地域の障がいをもった子どもたちのためのホースセラピー施設「PONY KIDS」を開所。

2019年5月、引退競走馬をセカンドキャリアにつなげ、馬と人の福祉活動を行う拠点「TCC セラピーパーク」、2023年には東京表参道に「BafunYasai TCC CAFE」をオープン。

2025年4月には、滋賀県高島市のメタセコイア並木沿いにTCC初の観光養老牧場 「メタセコイアと馬の森」をグランドオープンし、 引退競走馬を事業で生かす様々な取り組みを展開している。




文:山本 高之(株式会社 TCC Japan 代表取締役)

編集:椎葉 権成・近藤 将太

著作:Creem Pan


コメント


bottom of page