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グランアレグリアの元担当厩務員が仕掛ける、YouTubeでの新たな挑戦!by なべさん




「withuma.」vol.32 なべさん



Profile

お名前:なべさん

ご年齢:42歳

居住地:茨城県


 

第32回は、なべさん、現役のJRA厩務員であり、Youtubeでも活動をされている男性です!

いったいどのような「withuma.」を送っていらっしゃるのでしょうか?

 


なべさんの「withuma.」



現役のJRA厩務員で、以前は美浦トレーニングセンターの藤沢和雄厩舎に所属していました。

現在は、藤沢調教師の定年により転厩をし、昨年3月に開業した蛯名正義厩舎に所属しています。


3年ほど前に、元々美浦トレセン・栗田厩舎で調教助手をされていた"おさむ”さんに、一緒にYouTubeをやらないかと言われ、二つ返事で承諾。

「おさむとなべ」というチャンネル名で、"外乗”を中心とした動画を配信する活動を始めました。


2022年の夏からは、共に活動をしていたおさむさんが、同年1月に心筋梗塞で他界されたこともあり、「おさむとなべ Next Challenge‼︎」というチャンネル名で、新たなスタートを切りました。

まるで自分が乗っているかのような映像、そして馬のプロの知識を得ることの出来るチャンネルです。

これまでの”外乗”に加え、この業界が抱える大きな課題である、「引退競走馬」と「人材不足」に特にフォーカスをあてています。

そして、馬業界の振興、引退馬支援の新しい形を伝え、「馬を身近に感じるきっかけ作り」にコミットした活動をしています。



この活動において大切にしていることが2つあります。

1つ目は、「敬意」です。

これを持っていない人は、人とも馬ともフラットに付き合うことが出来ないと思っています。


2つ目は、「基本」です。

馬に対する接し方や乗り方は、人それぞれ千差万別で良いと思うのですが、そこに基本というものは必ず存在します。いつも基本に忠実であることを心がけています。


今後も、「馬のブームを作る」ことを目標に活動していきたいと考えています。

それこそが、今、この業界が抱えている問題を解決する、唯一の方法だと思っています。

 

GⅠを6勝、JRA賞最優秀3歳牝馬、2度の最優秀短距離馬に輝いた名牝、グランアレグリア号の元担当厩務員である、なべさん。

現役の厩務員としてお仕事をされながら、Youtubeでもご活動されています。

乗馬・外乗に興味のある方であれば、この記事を読む前から、すでにご存知の方も多いのではないかと思います。


「馬を身近に感じるきっかけ作り」とても素敵なご活動ですね。

旅先での外乗(ホーストレッキング)や、週末に楽しむ乗馬、とても良い気分転換になりますし、身も心も晴れやかになりますよね。

私が初めて外乗したのは、北海道幕別町の「ノースポールステイブル」さんでした。

雄大な自然、深き緑の薫り、川のせせらぎ、馬の息遣い、風を切る感覚、今でも記憶に刻み込まれています。


「敬意」と「基本」についても、大変共感いたしました。


人への敬意は日常生活にも通ずるところがあり、大切にしないといけないと改めて思わされる一方、馬に対する敬意という部分には、ホースマンならではの視点を感じました。

外野から見ていると、ついつい主従関係のように捉えてしまうのですが、馬への敬意、対等な立場からのコミュニケーションが、深く関わるカギになるのではないかと思いました。

やりとりが一方通行ではない部分に、ナチュラルホースマンシップに近い部分もあるのかもしれません。


また、人と馬双方が幸せに暮らすためには、守るべき「基本」の部分が確かに存在すると、私も考えます。

 

なべさんの「Loveuma」



多くの一般の方と接するにあたって感じることがあります。

それは、馬を見て凝視しない人はいないし、笑顔になる人が多いことです。


今後も、多くの人に馬の魅力を感じてもらい、犬猫に次ぐ身近な動物として、正しい知識で接して欲しいと思いました。



馬は、私にとって「先生」であり、「仲間」であり、「世話係」。

馬からもそう思われたいですね。

 

確かに、馬を見て笑顔になる方は多いですよね。私もその一人です。

馬券を握りしめている鉄火場のおじい様であっても、眉をひそめ、しかめっ面で馬を見ている人はなかなか見かけません。


身近な動物という点ですが、犬猫の様にペットとして飼うには、まだまだハードルが高い部分もあると思います。

ポニーやミニチュアホースならまだしも、愛玩動物として見た時のサラブレッドは「扱いづらそう」、「お金がかかりそう」、「場所が必要」など、犬猫と比べて不安が先行しがちです。


ただ、馬の持つ魅力は素晴らしいものであることも確かです。

そういった意味で、なべさんの仰るように「馬のブーム」をつくり、古くからの馬文化にも見られる様な"身近さ”を感じてもらうことが大切だと感じました。

 

引退馬問題について



引退馬問題の解決に必要なこと、一番早いのはお金です。

ですが、お金を寄付するだけでは永遠には続かないので、いずれ破綻します。


現状、集まったお金の使い方もまだ分からない人が多いです。

お金は右から左に使うのではなく、的確なところへ投資して効果を得るのが、これからは大切だと思います。


次に人材確保です。

魅力ある職場にしか若い人は集まりません。

各業界の垣根、既得権益を少しだけ緩くして、大人の方々が若い人たちをエスコートするのが先に生まれた方々のやれることかと思っています。

 

なべさんの仰る通り、"消費”するだけの流れでは限界もあると感じます。

映画『今日もどこかで馬は生まれる』でも、養老牧場を経営する渡辺はるみさんが、「養老馬を養っている人たちというのは、一生懸命生活費を切り詰めて、自分で働いたお金を馬に回しておられるので、営利に走れない部分がある。だから先行き、正直不安は持っています。」(要約)と語られていました。

ですから、「的確な投資して効果を得る」という、ある種ビジネス的な角度からの運用も大切だと感じました。


映画「今日もどこかげ馬は生まれる」はオンデマンドで好評配信中です。

https://creempan.jp/uma-umareru/info/report/20210428.html


現役のホースマンだからこそ、正しい情報を正しく伝えることができると思います。

なべさんのように、馬業界の振興や、引退馬支援の新しい形を提言してくださるホースマンが増えると、より馬が身近な動物になり、人も馬もみんなが良くなれる社会を作っていけるのではないかと思いました。


なべさんが活動されているYoutubeチャンネル、「おさむとなべ Next Challenge‼︎」にご興味のある方はこちらをぜひチェックしてみてください!

https://www.youtube.com/@osanabe_nextchallenge

 

 

今回は、現役のJRA厩務員であり、Youtubeでも活動をされている、なべさんの「withuma.」を伺いました!

毎週定期更新してまいりますので、次回もよろしくお願いいたします!


 

「withuma.」では、馬にまつわる活動や、その思いについて発信していただける方を募集しております。


リモート取材は一切なく、専用フォームからアンケートにお答えいただくと、その内容が記事になります。


今後も「withuma.」を通して、引退馬問題前進の一助となれるよう、微力ながら馬事産業・文化に携わる人を発信していきますので、是非皆さまからのご応募をお待ちしております!


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協力:なべさん 取材・文:片川 晴喜 編集:平本 淳也 著作:Creem Pan

 


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