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夏休み真っ只中!「メタセコイアと馬の森」🐴🌲


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引退馬支援の事業家として業界を牽引する、株式会社 TCC Japan・代表取締役の山本 高之氏が、

「馬のミライ」をつくるための、考えや想いをお伝えします。


皆さん、こんにちは!

株式会社 TCC Japan 代表取締役の山本 高之です。


今回は、夏休み真っ只中の観光養老牧場「メタセコイアと馬の森」の現場から、旬なレポートをお伝えしたいと思います。

(前回のお話の続きは、また次回以降に。)


「エントランス」
「エントランス」


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今年 4月に念願のグランドオープンを迎えた「メタセコイアと馬の森」ですが、夏休みに入りあきらかに客層も変わり、親子連れやおじいちゃんおばあちゃんと 3世代でといったお客さまも増えてきました。



「お出迎えミニチュアホースとのふれあい」


ここ滋賀県高島市マキノ町は、スキー場もあるぐらい涼しい地域だったはずですが、今年はなんと気温が 35°まで上がる日もあり、人馬とも暑さ対策に追われる日々が続いています。

また 7月に入ってからほとんど雨も降らず、今年 植栽したメタセコイアや広大な芝生の管理にも気が抜けません。

(ちなみに環境整備担当は私です。水やりや草刈り、草引きをしているところを見かけたら、ぜひ声をかけてください。笑)


「芝生エリアにはテラス席もご用意しています」
「芝生エリアにはテラス席もご用意しています」

そんな中ですが、連日たくさんのお客さまが来場され、「初めて馬をこんなに近くで見た」「初めて触った」「可愛い」「カッコいい」「キレイ」など、本当に嬉しい言葉や表情、リアクションを肌で感じています。

ここでの馬のアクティビティは、「馬さんぽ(乗馬)」「並木馬車」「厩舎見学」の 3つです。



「馬さんぽ(乗馬)」



「りんごちゃんの並木馬車」


そして 1番人気は、実は「厩舎見学」なんです。

多い日には 100名を超える方がチケットを購入して、厩舎まで馬たちに会いに来てくれています。

同じ有料体験メニューですが、馬や馬車に乗るよりも馬に会いに来てくれる方が一番多いというのは、馬関係者からしたら驚きの事実ではないでしょうか?

かくいう私も、もちろん意図的に厩舎見学をメニュー化しましたが、想定以上に多くの反響をいただいています。



「厩舎見学での馬とのふれあい」


ここでは現在 11頭の馬たちが暮らしており、その中で TCCホース(引退競走馬)は 6頭在厩しています。

現役時代の怪我でもう人を乗せることができない馬もいますが、こうやって厩舎に会いに来ていただくことで、その馬たちのエサ代や様々な費用をまかなうことができます。

また厩舎見学に来られる方は、引退競走馬の支援活動に興味を持たれている方も多く、TCC の活動について知ってもらうきっかけにもなっています。



「TCCホース ナリタシュウ(愛称はシュウくん)」


「この場所で馬の活動をする」と決意して動き出したのがもう 6年前になりますが、ようやく形になって営業を開始することができ、まだプレ営業を入れても 1年 4ヶ月、グランドオープンして 4ヶ月ですが、あるひとつの確信を持つことができました。


「馬はみんなに愛される動物である。」


こんな存在は、他にいるでしょうか?

初めて馬を見る人、初めてふれあう人でも、その美しさや可愛さカッコよさ、頭の良さ、ただ単に可愛がるだけでなく「リスペクト」する。

やはり、5000年も前から人間と生活を共にしていきている動物の証だと思います。


残念ながら、古来から生活を共にしてきた馬ともここ 100年ぐらいで一気に距離が遠くなりましたが、また馬たちと近づける場所、その入口をこの場所でつくることが使命であり役割だと考えています。

夏休み真っ只中、多くの子どもたちが馬に出会い、馬の存在を成長過程の中で感じられる環境をつくること。日本の馬文化をつくっていくことは、これに尽きるんじゃないかと思います。

そしてその先で、引退競走馬の諸課題の課題解決につながっていくと思います。



「お子さんも多く遊びに来てくれています」


ちなみに私は環境整備だけでなく、厩舎見学の対応などもしています。

お客さまから生の声をたくさん聞いて、その声をヒントに馬のミライに繋げられることがたくさんあります。

この場所を、「日本の馬のミライをつくる拠点」にしていきたいと考えています。


ぜひこの夏休みもこれからの紅葉の季節も、たくさんの方のご来場をお待ちしています。




Profile

山本 高之(やまもとたかゆき)

株式会社TCC Japan 代表取締役


1980年、滋賀県栗東市生まれ。

大学卒業後、コンサルタント会社での勤務を経て、2006年に東京でITベンチャーを起業。

東日本大震災を機に地域の重要性を感じ、出身地である「馬のまち 栗東」で馬に関わる事業を起こすことを決意。

2015年9月、地域の障がいをもった子どもたちのためのホースセラピー施設「PONY KIDS」を開所。

2019年5月、引退競走馬をセカンドキャリアにつなげ、馬と人の福祉活動を行う拠点「TCC セラピーパーク」、2023年には東京表参道に「BafunYasai TCC CAFE」をオープン。

2025年4月には、滋賀県高島市のメタセコイア並木沿いにTCC初の観光養老牧場 「メタセコイアと馬の森」をグランドオープンし、 引退競走馬を事業で生かす様々な取り組みを展開している。



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文:山本 高之(株式会社 TCC Japan 代表取締役)

編集:椎葉 権成・近藤 将太

著作:Creem Pan


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