【追悼・ウイニングチケット】チケゾー先輩、33年間おつかれさま。そして心の底から《ありがとう》🌈🙏
北海道浦河町にある、馬をコンセプトにした観光ホテル
《うらかわ優駿ビレッジAERU (アエル)》。
その魅力を日々発信し続けているスタッフ・太田篤志が、
現場でしか味わえない、大自然と馬との触れ合いをお届けします。
みなさまこんにちは。
乗馬課 太田です。
ニュースなどでも報道されておりますが、2月18日に当施設で余生を過ごしていたウイニングチケットが疝痛(せんつう)の為、33歳でこの世を去りました。
ありがとう、ウイニングチケット。
あれから数日経ちましたが、メディアなどの対応や、祭壇・献花台などの設置、訪問してくださるファンの方々への対応などで毎日があっという間に過ぎています。
献花もたくさん頂戴しております。
お心遣いをいただき誠にありがとうございます。
乗馬課事務所内に献花台を設けました💐
訃報をSNSで発表しましたが、その後の反響の大きさに驚いたのと同時に、いかにウイニングチケットがたくさんのファンの心に残り、愛されてきたのかが伝わってきて、、あの時は、言葉になりませんでした。
今は、というと、ファンの皆さまへの「ありがとう」の気持ちと、ウイニングチケットへの「ありがとう、おつかれさま」の気持ち、そして何かしてあげられることはまだあったのではないか…という思いと…未だに心の整理がうまくできていない状態です。
チケットがAERUにやってきて約18年。
私がAERUで勤め始めたのは10年前。
一緒に過ごした約10年間、大きな怪我も病気もなく元気に余生を過ごせていた事がどこか当たり前のようになっていて、30代になっても放牧地を駈け回る彼の姿を見て、いつか来るこの日を想像する事がなかなかできませんでした。
もちろん年齢の事を考えるといつその日が来てもおかしくはない事はわかっていますが、彼に関しては、なんだかその常識に当てはまらないような、歳をとる事を忘れているような…そんな気持ちにさせてくれる、特別な存在でした。
当たり前のように元気に毎日を過ごしていた彼。でもそれは当たり前ではなく、1日1日を何事もなく平和に過ごせる事がいかに尊いのか。
彼からとても大切なことを教えてもらうことができました。
いろんな感情がごちゃ混ぜになっていますが、とにかく今は、
33年間おつかれさま。
心の底からの《ありがとう》を、
伝えたいと思います。
チケットが住んでいた再現厩舎の馬房に祭壇と記帳台(メッセージノートを用意しました)を、
乗馬課事務所とホテル内ホースギャラリーに献花台を設けました。
再現厩舎内の馬房に祭壇を設けました。
記帳台にはメッセージノートを。
ウイニングチケットへの想いを伝えていただければと思います。
お墓につきましては、生産牧場である藤原牧場さまとお話させていただき、彼の故郷でもある新ひだか町の【桜舞馬公園(オーマイホースパーク)】に建てられる事が決まりました。
お墓が建てられる時期ですが、現在のところ5月頃を予定しているそうです(冬期は凍結の為着工できないそうです)
ウイニングチケットのお墓についての情報は進展があり次第AERU公式ホームページやSNS、そしてこの連載でもお伝えしたいと思いますのでよろしくお願いいたします。
(※お墓について藤原牧場様への直接のお問い合わせはご遠慮ください。AERUのSNSへのお問い合わせも全ての方にはお答えできない場合がございますのでご理解の程よろしくお願いいたします。)
最後に、、
今回の記事ではウイニングチケット訃報について触れないわけにはいかなかったので、亡くなった直後に私自身が記事をちゃんと書けるのか悩みました。
1週延期をお願いしようとも考えましたが、亡くなってまだ数日だからこそ伝えられる言葉をウイニングチケットを思うファンの方にお伝えしたいと思い、ギリギリまでLoveuma.さんのスタッフにお待ちいただいて、なんとか間に合わせることができました。
色々とご配慮いただいたLoveuma.スタッフの皆さま、ウイニングチケットファンの皆さま、記事を待ってくださる皆さま、おかげで何とか間に合いました。
ありがとうございました。
そして、もうひとつ。
これはチケットの生前から準備していた企画なのですが、Loveuma.さんとAERUのコラボグッズが発売する運びとなりました。これについてもまさかこのような事になるとは思ってもみなかった事でしたので発売中止も検討されましたが、グッズを手に取る事でファンの方がチケットの事や功労馬たちのことを近くに感じていただけたらという思いから販売をする運びとなりました。
グッズに関しての詳細は以下よりご確認ください。
という事で…
長文になりましたが、
最後までお読みいただきありがとうございました。
次回はウイニングチケットとの10年間の思い出についてお話したいと思います。
それでは。
乗馬課 太田👨🌾
(つづく)
AERU×Loveuma.グッズの発売を記念して、計3名様にグッズが当たるプレゼント企画🎁を開催いたします!
詳細は、インフォメーションをご覧ください。
ウイニングチケットへの追悼・グッズ販売の経緯についても、記事で触れておりますのでご一読ください。
Loveuma.のオフィシャルグッズを販売するオンラインショップをオープンしています。
今回のデザインは、Loveuma.の人気連載『AERUで会える!』でお馴染みのウイニングチケット・スズカフェニックス・オウケンブルースリをモチーフにしたデザインです。
新デザインは全3パターン、69アイテムを追加しています。
梱包・配送・原価設定は全てSUZURIが行っており、全商品共通で1アイテムの購入につき1,500円の収益が発生いたします。Loveuma.は、その収益の100%を、引退馬支援に活用させていただきます。(詳細は各アイテムの概要欄をご確認ください)
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協力:うらかわ優駿ビレッジ AERU
文:太田 篤志
編集:平林 健一・椎葉 権成・片川 晴喜
著作:Creem Pan
ウイニングチケット号のご冥福をお祈りいたします。
SNSのフォロワーが増えると良くも悪くも様々な意見を目にすると思います。
太田さんは馬への愛が溢れており、言葉選びもとても素敵です。
大変な状況下にも関わらず、真摯に向き合い発信していただきありがとうございます。
あまり無理しすぎないでくださいね。
ウイニングチケット。
この名前でダービーを勝ち、この名前で33年という長い一生を生きて、死後もずっとこの名前で記憶され続ける馬。
一度はたくさんの夢と思いを込めて名付けられた競走馬でも、やがて名前が変わり、あるいはそれすら失い、いつしか呼びかける人もなく消えてしまうのが「当たり前」だった世界で、ウイニングチケットの名前はその命と共に最後まで守られました。
このことは、私たち人間が一頭のサラブレッドに差し出せる精いっぱいの敬意と感謝の贈物かもしれません。堂々たる気高い馬生でした。
競走生活から引退し、種牡馬としてのセカンドキャリアを終えても、チケゾーはどこへも行かなかった。
いつもファンに見えるところにいてくれた。
それが可能だったのは、AERUという終の住処があったからです。そこに太田さんが、馬への敬愛を忘れない人たちが、たくさんいてくださったからです。
AERUの皆様に深く感謝しつつ、ウイニングチケット号のご冥福を祈ります。
これからも、さまざまな役目を終えた馬たちが命の贈物を受け取る場所であってください。
(合掌🪷)
おつらい中、お気持ちを伝えていただきありがとうございました。
以前こちらにコメントさせていただきましたが、昨年11月にコンセプトルームに宿泊し、チケゾーに会いにいきました。これまでコロナで会うことができませんでしたが、昨年思い立って伺うことができ良かったです。
自分が競馬を始めた頃の馬に今でも会えることが何より嬉しく、懐かしく、また会いに行くことが楽しみでした。
ウイニングチケット、本当にいい名前ですよね。ダービージョッキーという勝利の切符を柴田政人ジョッキーに渡したダービーはドラマでしかないと思います。
この歳までチケゾーが元気に暮らせていたのは、何よりお世話をされている皆様のおかげだと思います。チケゾーに会える場をこれまでありがとうございました。
最後になりますが、チケゾーのご冥福をお祈りします。ですが、また「会いに」いきます。