メイショウドトウ・ネコパンチ等とのふれ合い会の様子🐴✨&「引退馬ってどんな馬?」トークショーを振り返る🎤
北海道新冠町にある、引退馬の牧場ノーザンレイク。
そこで毎日を過ごしているライター・佐々木祥恵が、
馬ときどき猫な日々を綴ります。
時間が経ってしまったが、10月26日に新ひだか町のHBA北海道市場で行われた「うまカルフェス」の「引退馬ってどんな馬?」トークショー&「ネガイちゃん・アシゲチャン引退繁殖牝馬の会」見学会、懇親会を振り返りたい。
うまカルフェスでは、昨年に引き続いて引退馬関連のトークショーに登壇。余談になるが打ち合わせ時に登壇者の1人、ひだかホースフレンズの小島謙治さんが元騎手で元調教師の小島太さんの甥っ子と知り驚いた。トークショーはセリ場に入る前のパレードリンクで行われ、昨年よりお客様との距離がかなり近くなった。1人1人の顔がよく見えるので緊張するかと思ったが、登壇した3人を司会の古川浩さんがうまく回してくださったこともあり、私自身割と落ち着いて話せたような気がする。とはいえ、時間がたつにつれ話した内容がほぼ記憶から抜け落ちてしまい、やはり直後に書くべきだったと反省している。
トークショーの様子 左から司会の古川さん、小島さん、私、太田さん(画像提供:一般社団法人umanowa)
覚えているのは2点。
「預託料収入だけでは運営に限界を感じていること。それで現在グッズを作ったりしている」
「(牧場で馬を飼養していて)心休まることがない」
ということだ。
預託料収入云々については、何度も書いているので今回は割愛する。
トークショーでは「心配ごとが尽きない」という表現を使ったような覚えがあるのだが、引退馬を飼養していると、毎日がその心配ごとばかりで心休らないというのが実際のところだ。認定NPO法人からお預かりしていたプリサイスエンドとタイキシャトルが急逝したこともあり、高齢馬を管理していると何があるかわからないと実感しているからだ。特に今年はメイショウドトウ(認定NPO法人引退馬協会預託馬)がお腹の手術をしたこともあり、ドトウの馬房に1台目の監視カメラを取り付けた。以来、真夜中に何度か目を覚ましてはカメラで状況を確認するようになった。現在は全頭分ついており、朝までの間にやはり何度か確認するので、結果的に寝不足気味に。これでは心身ともに持たないと思いつつも、不安と心配から監視カメラを確認する日々が続いている。
真夜中から朝にかけて監視カメラを何度も確認 画像は午前1時半頃
本当のところ、このような苦労話的なことはあまり書きたくないのだが、引退馬の牧場の現実をより多くの人々に知ってもらい、引退馬牧場の地位向上に繋げたいと個人的に考えているので、あえて書いていることをご理解いただけると嬉しい。
小島さんやAERUの太田篤志さんのお話をなるほど、その通りだなとか思いながら聞いていたはずなのに、すべてがうろ覚えで自分のことしか書けなくて申し訳ない。太田さんはトークショーの前に「人前に出るのが苦手、もう2度と出ることはない」みたいなことを仰っていたが、とてもわかりやすく話されていたので、きっとどこからかお声がかかるのではないかと思っている。
その翌日は「ネガイちゃん・アシゲチャン引退繁殖牝馬の会」の見学会。会員とその同伴者計35名が集まった。
牧柵越しではあったが、皆さん、タッチノネガイやアシゲチャンをはじめ、ドトウやネコパンチとの触れ合いを楽しんでいる様子だった。(一般見学は触れ合い不可)
見学会の様子(画像提供:ネガイちゃん・アシゲチャン引退繁殖牝馬の会)
キリシマノホシは急に機嫌が悪くなるので危険防止のため、牧場代表の川越が放牧地に入って付き添った。
キリシマには川越が付き添う(動画提供:ネガイちゃん・アシゲチャン引退繁殖牝馬の会)
その後場所を替えて懇親会が行われ、お母さんとしての役目を終えた後の馬たちの多くがと畜に回るという現実を話させていただいた。と畜が悪というわけではない。それがないと馬の業界は回っていかない。だが競走馬としてお母さんとして人のために生きてきた馬たちにのんびりした余生があってもいいではないか。すべての繁殖牝馬の命を繋げることはできない。だからこそ目の前にいる馬たちには精一杯の愛情を注ぎたい。うまくは話せなかったが、このようなことをお伝えさせていただいた。
懇親会で話す私(この後、牧場作業のため退席)(画像提供:ネガイちゃん・アシゲチャン引退繁殖牝馬の会)
昨年に引き続いてのうまカルフェスからの見学会&懇親会の流れだったが、とにかく無事に終えられてホッとしている。
元気一杯女子チーム
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協力:ノーザンレイク
認定NPO法人 引退馬協会
文:佐々木 祥恵
編集:片川 晴喜
著作:Creem Pan
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