どてら着のメイショウドトウはレアな姿になるかも?🐴☃️ 暖冬気味でも温度管理には悩みます🤔
北海道新冠町にある、引退馬の牧場ノーザンレイク。
そこで毎日を過ごしているライター・佐々木祥恵が、
馬ときどき猫な日々を綴ります。
画像の通り雪がほぼない...はずだった。

昨日までの光景
この原稿を真夜中書き上げて朝目覚めると、何と一面雪景色ではないか!
今朝(1/23)の光景
というわけで慌てて冒頭部分を書き直したわけだが、北海道新冠町に居を移して5度目の冬を迎え、1月のこの時期でこれだけ雪がないのは初めてなのは変わりない。
昨年12月15日頃には一度雪景色になった。このまま根雪になりそうな感じだったが、気温が高い日が続き12月28日には雪はほとんど溶け、年が明けてもしばらく晩秋のような風景だ。時々雪予報は出るもののさらっとしか降らず、しかも日中の最高気温がプラスの日が多く晩秋のような風景に戻る。

昨年12月16日 雪が積もったパドックのネコパンチ

雪がほぼなくなった昨年12月30日 ドトウ(左)とパンチの放牧地の様子
冬になって雪かき作業は一度もなくてその点は助かっている。だが朝のうちは地面が凍って放牧地の出入り口がガタボコのまま固くなるので、馬も歩きづらいし、地面が固いと蹄も欠ける。夏に比べると蹄の伸びが遅い冬場は削蹄は2か月ほど間隔があくのだが、1か月強で装蹄師に削蹄を依頼した。蹄のことを考えると少しで良いから雪は降ってほしいところだが、天気予報を見るとこの先も降雪は少なそうだし、日中の最高気温がプラスになっているので積もってもまた溶ける可能性が高い。

メトのいるあたりのデコボコが凍って固くなる
気温が高いと、冬馬着の中でも薄手(250g~300g)のものの使用率が増える。1番厚いもので450gあるのだが、X界隈で「どてら」と呼ばれているメイショウドトウ(認定NPO法人引退馬協会預託馬)の馬着もそれにあたる。この時期は夜から朝にかけての気温を調べ、その時々に合った馬着を選択する。馬着の調節だけではなく、2か所ある出入り口(扉とシャッター)を少し開けるなどして馬たちが気持ちよく夜を過ごせるよう工夫しているが、朝、馬着を脱がせた時に汗をかいていると暑い思いをさせたと馬に申し訳ない気持ちになることもある。

450gのドトウのどてら馬着
プラス気温の今日(1/23)は300gの馬着のドトウ
放牧時の馬着もその日の気温の推移、風速をチェックして選ぶ。明け13歳と1番若いアシゲチャンは暑がりなのか、馬着の胸前付近を引っ張って脱ごうとするので、最高気温がプラス予報の日は裸での放牧率が高い。ドトウ以外の他の馬たちも日差しがあり、プラス気温の日は裸放牧。ただ気温が高めでも、風が強い日は体温が奪われるので馬着を着せることが多い。ドトウは昨年の開腹手術以来、なるべく冷やさないように冬場は馬着を着せて放牧していたが、最高気温がプラス6度くらいになった時には裸で放牧に出した。(獣医からも日光浴が大切なので、どの馬も日差しがある日には裸での放牧を推奨されている)
久々に旧放牧地での放牧でテンション上がる女子チーム アシゲチャンは裸です
明け29歳と高齢のドトウ初め馬たちが健やかに冬を越せるように日々努力をしていくが、人間側がすり減らないようにしていかなければとも考えているところだ。
話は変わって今年第一弾の大きな出費は、牧場の必需品、軽トラックに決まった。新車は購入できないので中古なのだが、中古も100万円を超えるものが多い。たまたまお世話になっている整備工場にある軽トラックを50万弱で売ってもらえることになり、近々牧場にやって来る。その時にはダイアリーでも軽トラをお披露目する予定だ。
メトお気に入りだった軽トラ 頑張ってくれました
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協力:ノーザンレイク
認定NPO法人 引退馬協会
文:佐々木 祥恵
編集:片川 晴喜
著作:Creem Pan
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