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ネコパンチがノーザンレイクに入厩‼🐈🏇中の人とは競走馬時代からの長い付き合い⁉📝


 

北海道新冠町にある、引退馬の牧場ノーザンレイク。

そこで毎日を過ごしているライター・佐々木祥恵が、

馬ときどき猫な日々を綴ります。

 


12月3日、馬運車がノーザンレイクの敷地内に入ってきた。車が停車すると同時に、放牧地の奥からドットさん(メイショウドトウ)が嘶きながら入口付近まで駈けてきた。女子チームもザワついている。宅配便などのトラックが敷地内に入ってきても馬たちは騒がない。けれども、馬運車には必ず反応するところを見ると、動物の勘で何かを察するのだろう。


到着した馬運車を凝視するドットさんと、ザワつく女子チーム


馬運車から降りてきたのは、ネコパンチ。2012年の日経賞では大逃げを打ち、直線でも後続を寄せ付けずに先頭でゴールイン。鞍上の江田照男騎手が勝利ジョッキーインタビューで「ニャー亅とやって話題となった。元々、馬名で人気はあったが、12番人気で鮮やかに逃げ切った日経賞でその人気は決定的になったように思う。


長旅を終えて馬運車から降りてきたネコパンチ(毛刈りでツートンカラーに)


日経賞後は二桁着順が続き、障害入りを視野に障害練習をしたこともあった。だが水濠障害に寄り付かなかったために、障害入りは断念。


ネコパンチが障害練習を開始/美浦トレセンニュース(2013年8月27日)

↑筆者取材の記事


ネコパンチなど福島記念厩舎情報/美浦トレセンニュース(2013年11月14日)

この記事に障害入り断念の経緯を記した


2013年11月の福島記念(16着)を最後にターフに別れを告げた。

人気のネコパンチの第二の馬生を考え、管理していた星野忍調教師(2021年2月引退)は誘導馬にできたらとJRAに打診。日経賞を勝った中山競馬場は枠が一杯だったが、東京競馬場には空きがあったので東京に決まったと記憶している。


2020年春まで、私はJRA美浦トレーニング・センターで主にnetkeiba.comのニュースやコラム用の取材をしていた。星野厩舎によく出入りをしていたこともあり、ネコパンチの取材をたくさんさせていただいた。障害練習も見に行ったし、競走馬登録が抹消されて、美浦トレセンの乗馬苑に移動してからも取材に足を運んだ。


ネコパンチ引退、第2の馬生に向けてひと休み中/美浦トレセンニュース(2013年11月22日)

競走馬登録抹消後、美浦トレセンの乗馬苑移動後の記事


去勢後落ち着いてから東京競馬場に移動したのだが、東京に出発するネコパンチを見送る星野調教師と担当だった及川雅章厩務員の取材もした。現役時代のネコパンチは、かなりヤンチャで、立ち上がったり洗い場でバタついていた姿も目撃している。だが乗馬苑でのネコパンチは、穏やかな表情をしていた。東京競馬場での新たな道での活躍を祈りながら、美浦を旅立つネコパンチを乗せた馬運車に手を振った。


ネコパンチが東京競馬場に向けて出発(2013年12月17日)

美浦から東京競馬場に向けて出発の日の記事


その後、東京競馬場の乗馬センターを訪ね、ネコパンチとサクセスブロッケンをnetkeiba.com のコラムにし、最終レース終了後に東京競馬場で行われたファンとネコパンチの撮影会の様子も記事にした。私はある時期ずっとネコパンチを追いかけていたのだと、今更ながら思う。


ネコパンチ、"誘導馬デビュー"に向けて励む日々(2014年03月25日)

↑誘導馬デビューに向けて調教中のネコパンチを取材


誘導馬ネコパンチとファンの撮影会『僕と記念撮影するニャ!』(2014年10月27日)

↑ファンとの撮影会の記事


だがネコパンチと生活をともにする日が来るとは、想像だにしなかった。朝、厩(うまや)に足を運び、ネコパンチの姿を確認したり、放牧地でのんびり草を食んでいる様子を目にするたびに不思議な気持ちになるのだった。


馬房から外の様子をうかがうネコパンチ


パドック放牧中のネコパンチとメト


つづく

(※後編の公開は、12月26日か、1月2日の回を予定しております。)

 

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寄付口座開設の経緯につきましては、以下の記事をご確認ください。 https://www.loveuma.jp/post/nld_221004


 


 

協力:ノーザンレイク・認定NPO法人 引退馬協会

文:佐々木 祥恵

編集:片川 晴喜

著作:Creem Pan

 


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