馬は人の心に寄り添ってくれる。 by maiさん
「withuma.」vol.17 maiさん
Profile
ハンドルネーム:maiさん
年齢:55歳
居住地:神奈川県
第17回は、神奈川県にお住まいの、maiさん、パートの女性の方です! いったいどのような「withuma.」を送っていらっしゃるのでしょうか?
maiさんの「withuma.」
競馬という単語は、学生の頃にはなんとなく知っていました。
当時、食店を営んでいた母が、お客様に誘われて初めて馬券を買った際、何もわからない母はお店の名前に因んだ「カツラギエース」号の馬券を買い、随分良い配当だった話をしていてとても記憶に残っています。
私が初めて競馬を見て馬券を買ったのは、30年以上前になります。
職場の近くに美味しいイタリアンのお店があり、そこのオーナーご夫妻が大の競馬&お馬さん好きで、ご夫妻の愛と、熱意あるお話から興味を持ちました。
競馬ファンになってから、応募したJRAの美浦トレーニングセンターの見学キャンペーンに当選しました。
その際に、初めて半径2m位の位置で見た、サラブレッドの美しい体つきと優しい目にやられてしまいました!
トレセン見学で身近に見せて頂いたお馬さんと目が合って、その瞳が忘れられず大ファンになり、お礼も兼ねてファンレターを書いたんです。
そうしたらなんと、後日、調教師の先生からお返事が届いたんです!
何の期待もしてなかったので驚きと感謝で一杯になり、益々競走馬が好きになりました。
それからは競馬だけでなくお馬さんそのものに会いたくて、牧場に行ったり、関連施設(根岸の馬の博物館、福島の馬の温泉等)に出かけることが楽しみになりました。
今も、本当にごくごく一般人の競馬ファンなので、楽しみ方としては観戦するのがほとんどです。
コロナ禍前は競馬場にもよく足を運んでいました。
ちなみに馬に初めて触れたのは、子供の頃の記憶が定かではないのですが、引退馬協会に入会して、ふれあいイベントに参加したのが初めてだと思います。
トレセン見学、実はまだ行ったことがなくて、そろそろ行ってみよう!と思った矢先のコロナ渦でした。
現役馬は、常に負荷をかけた状態で管理されているイメージですので、眼つきも鋭いのかなと勝手な想像をしていたのですが、その瞳が忘れられないほどmaiさんを惹き込んだということは、とても深く、優しい、あたたかな瞳であったのですね。
maiさんの「Loveuma.」
私のお気に入りの馬ですが、沢山いるので迷いますが、一番最初に馬に尊敬の念を抱いたのがブエナビスタで、本当に大好きです。
テレビか雑誌で知ったのですが、彼女はレースが近づくと調教内容でわかるようで、自分で食べる量を調節しているとのこと。
不摂生ボディの自分が大変恥ずかしくなったのと、本当に馬は頭が良い、賢いのだなと思いました。
強くて美しいブエナビスタは大好きです。
あとは、まだまだ語りたいお馬さん沢山いますが、思い入れのある馬はトレセンで見てファンレターを書いた彼です。
個人馬主様なので名前はあげませんが、ここまで好きになれたのも彼と高市先生、厩舎スタッフの皆様のおかげと感謝しております。
私の感じる魅力ですが、目が、優しい瞳が本当に好きです。
以前ドラマか何かで見たのですが、「馬は人の心に寄り添ってくれる」という言葉好きで、本当にそう思えます。
ずっと見ていられますし、触れると手のひらから不思議なパワーをもらえている気がします。
いつも欲や色々な煩悩の中で生きている自分が浄化されているような、優しい、清々しい気持ちにさせてもらえます。
あくまで馬が好きな、一般人の意見で、お仕事に携わっている方々には無知で申し上げて申し訳ないのですが。
馬について知りたいことは、仕草や反応を見て、気持ちや体調等を知ることが出来たらと思います。
それから、信頼関係の築き方、接し方等は、自分でも始められることかなと思います。
馬に関するお気に入りの場所は、川崎競馬場のふれあい、体験乗馬です。
今はコロナ禍で中止されてるようですが、以前はよく通っていました。
体験乗馬はたまに見かけると思うのですが、こちらはポニーだけではなくサラブレッドに乗せて頂けるんです。もちろん無料で。
こちらのサラブレッドのアップさん(写真の馬)は、元川崎競馬の競走馬だったそうで、現在29歳ですがまだまだ現役で頑張っています。
多い時には毎週、静岡県富士宮の白糸牧場からはるばる来てくれます。
アップさんは本当に心優しくて、小さいお子さんも安心して触れ合えます。
私にも沢山触らせてくれます。
スタッフのMさんお手製の季節のお飾りをつけているのですが、その飾りの出来も素晴らしく、何より毎回違うものをつけているんです。
それだけでもスタッフの皆様の愛情を感じますし、お馬さんを好きになって欲しいという気持ちが溢れていて、皆さんとても優しく接して下さいます。
私も数回通っただけで顔を覚えて頂き、お声掛けしてお話して頂けるようになり、本当に大好きな場所です。
ブエナビスタのエピソードは初めて聞きました!本当に賢い馬なんですね!
私も、馬からもらえるエネルギーは本当に実感していて、馬から離れている期間延びるほど、それに比例する形で、活力も下がっていくんですよね。
今は感覚的な話にとどまっていますが、馬のヒーリング能力などは研究が進んでいる分野で、徐々にその効果が認められ始めているようです。
アップさんのお話、みんなに愛されているのが、しみじみと伝わってきます。
29歳だとかなり高齢ですし、元気な間に、私も一度会ってみたいです!
引退馬問題について
私は、引退馬協会の会員になっています。
あとは、自分の出来る範囲内で、牧場様のグッズ等を購入させて頂いています。
問題の解決に向けてはまず、私もそうであったように、やはり本物の馬を見て、触れて感じてほしいです。
そのためには、触れ合える場所がもっと身近にあるといいなと単純に思います。
難しい現実はあると思うのですが、希望として言わせて頂けるならあまり遠い距離ではなく、馬に全く興味がない人にも目についてしまうような、偶然会ってしまえるような場所が沢山出来たらといいな思います。
あとセラピーホースがもっと増えて、色々な施設で老若男女を問わず触れ合える機会があればとも思います。
特別養護老人ホームや学校など、優しい馬だからこそ与えられるものもあると思うので、そういう仕事が確立していけばいいなと思います。
maiさんの仰るように、私も、「本物の馬に触れてもらう事」の重要性をとても感じています。
会ってふれあえば、必ずその魅力を感じていただけるのに、なかなか一般の方がふれあえる位置にいないですよね。
もちろん安全性や、昨今話題となる見学マナーの問題などもあると思うので、そのあたりの整備も進めることが必要であると感じています。
今回は、トレセン見学で出会った馬の瞳に惹かれ競馬ファンになり、現在では引退馬支援にも取り組まれているmaiさんの「withuma.」を伺いました!
毎週定期更新してまいりますので、次回もよろしくお願いいたします!
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協力:maiさん 取材・文:片川 晴喜 編集:平本 淳也 著作:Creem Pan
アップさんの競馬場出張で思い出したことが。
JRAも、実馬を小学校に派遣する出張授業「馬はともだち サラブレッドと親しもう」を再開しましたね。(コロナ禍で中断されていた)
この連休初日(9/23)には札幌市立新琴似小学校で、児童と元競走馬マイネルレーニア号の50m競走が行われたとか。
お供についてくるポニーやミニチュアホースも、子供たちに大人気! 道外でもこういう触れ合いの場をどんどん増やしてほしいものです。
50mぐらいなら、馬より猫の方がスタートダッシュが良くて逃げ切れるような気がするな。
「アドマイヤジャパンだって私に追いつけませんでしたからね」(猫のほっけ氏談🐈)。
「偶然とは偽装した運命である」という名言があります。(誰のかは忘れた)
Maiさんと馬たちの場合も、人のあずかり知らぬところで運命が密やかに糸を結び、ととのえた、 “必然の出会い” だったのかもしれません。
そもそもお母様がカツラギエースで的中された(1984年ジャパンCと拝察します)時点で、早くも馬との良縁がmaiさんに遺伝していたに違いないと感じます。
川崎競馬のOBアップさんを見て、これぞ功労馬だと思いました。
普段は結構ワイルドな環境で暮らしておられるようですが、29歳で健在ということは、とても可愛がられているのだと思います。雨ニモ負ケズ、風ニモ負ケズ、たくましく長生きしてほしいと願うのみ。
今度またお会いになる時は、だいじにだいじに触れてあげてくださいね。馬は人の心に寄り添ってくれる。そして、人もまた馬の心に寄り添えるのです。Maiさんの手のひらから「大好きだよ」「元気でいてね」というメッセージを、私たちの分までじんわり伝えていただければ嬉しく思います。
>あまり遠い距離ではなく、馬に全く興味のない人でも目についてしまうような、偶然会ってしまえるような場所
恋に落ちるのはそんな場所、そんな出会いですよねぇ……🥰💕
「目が合って、その瞳が忘れられず」となれば、もう間違いありません。Maiさんのハートは永遠にお馬さんたちのものです。
どうかこのご縁を大切に。お幸せをお祈りいたします。