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目指すは「相馬野馬追」!! 引退馬・エクレールとの挑戦 by エクレールの中の人さん


「withuma.」vol.75 エクレールの中の人さん


Profile

お名前:エクレールの中の人さん

年齢:25歳

居住地:東京都

 

第75回は、引退馬・エクレール号と相馬野馬追への参加や馬術競技への出場を目指す、エクレールの中の人さんです。

いったいどのような「withuma.」を送っていらっしゃるのでしょうか?

 


エクレールの中の人さんの「withuma.」

写真:本人提供


引退競走馬のエクレールをリトレーニングし、来年の野馬追に出し、いずれは障害馬術や馬場馬術にも挑戦したいと考えており、それらの活動をSNSで発信しています。


学生時代から「いつかは自分の馬が欲しい」と思っていたところ、ご縁があって今年8月にエクレール(競走馬名:カガヤキハリマオー)を買い取りました。

また、引退競走馬の活動をSNSで発信している方が多いので、自分もやりたいと思い、9月からSNSアカウントで活動を始めました。


活動において大切にしていることは、走ることで結果を出せなかった競走引退馬の「走る以外の良いところ」を発信すること。

引退競走馬の需要拡大と、馬業界以外への周知を念頭に置いて、「競馬で勝てない馬の"需要"」を上げることを心がけています。


今後の目標は冒頭でも書きましたが、来年の相馬野馬追に無事に出ること。

加えて、フォロワーを増やし活動をたくさんの人に知ってもらうこと、今後の活動の為にサポートメンバーを募集し資金を集めることも目指しています。


写真:本人提供

 

相馬野馬追出場を目指しておられるのですね。

私も去年の夏に初めて相馬野馬追を観に行きましたが、甲冑を着た騎馬武者が甲冑競馬や神旗争奪戦を行う様子は戦国絵巻さながら、とても素晴らしい祭事でした。

例年7月末に開催されていたものが、馬への負担を軽減するため来年から5月末に変更されるそうですね。

エクレール号の勇姿を目にするのが今から楽しみです!


引退馬の「走る以外の良いところ」を見出し、伝えていくことは、とても大切だと私も感じます。

もちろん乗馬の様なセカンドキャリアもそうですし、乗らなくても良い方法で馬の魅力を活かした活動をされている方は、たくさんいらっしゃいますよね。

需要が増え、馬のお仕事が多様化することで、活躍の場が増えることに繋がると思いますし、より多くの引退馬が生きていくことの出来る土壌が整うのではないかと考えます。

 

エクレールの中の人さんの「Loveuma.」

写真:本人提供


私の感じる馬の魅力は、人に寄り添ってくれるところです。

人より体も大きく、力も強いのに、人の言うことを聞いてくれる。

学生時代に学校で担当していた馬も、辛い時は、いつも優しくそばに寄り添ってくれました。


写真:本人提供


お気に入りの馬は、エクレールです。

見た目もタイプで、好きな馬の産駒で、ご縁があって初めて買った馬だからです。

ひとことで表すならば、「人生のパートナー」ですね。

 

「人生のパートナー」、とても素敵ですね。

「馬は人を見透かしている」と、馬に携わられている方からよく聞きますが、エクレールの中の人さんも体験されているように、馬は人の心情を理解し、寄り添ってくれる動物ですよね。

その大きな体からは想像できないほど繊細な心を持っていて、馬とのコミュニケーションにおいても学ばされることばかりです。

 

引退馬問題について

写真:本人提供


私が行っている引退馬支援としては、自分で引退馬(エクレール)を買い取り、リトレーニングさせることと、その様子をSNSで発信することです。


また、私が考える「引退馬問題の解決に必要なこと」は、リトレーニングができる人や施設を増やすことと、乗馬人口を増やすことです。

そして技量に関係なく、自馬が欲しいと思える環境作りや、情報提供などのサポート。

有名馬や、引退馬協会に登録されていない引退馬にも、飼育奨励金などの手当支給が必要だと考えます。

 

引退馬の受け皿拡大は、需要を増やすこともそうですが、おっしゃる様にリトレーニング施設の増加と人材の確保も必要ですよね。

引退された厩務員の方や、元牧場スタッフなどのシルバー人材を活かす取り組みも模索されていると聞きますが、若い人材に参加してもらう事も同時に必要ですので、働く環境の整備も大切になってくると思います。

まだまだ課題は山積ですが、皆で知恵を出し合って、負担を分散して背負うことが引退馬問題の解決には必要だと個人的に考えていますので、一つずつ取り組みを進めていくことが大切だと感じました。

 

 

今回は、引退馬・エクレール号と相馬野馬追への参加や馬術競技への出場を目指す、エクレールの中の人さんの「withuma.」を伺いました!

毎週定期更新してまいりますので、次回もよろしくお願いいたします!


 

「withuma.」では、馬にまつわる活動や、その思いについて発信していただける方を募集しております。


リモート取材は一切なく、専用フォームからアンケートにお答えいただくと、その内容が記事になります。


今後も「withuma.」を通して、引退馬問題前進の一助となれるよう、微力ながら馬事産業・文化に携わる人を発信していきますので、是非皆さまからのご応募をお待ちしております!


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協力:エクレールの中の人さん 取材・文:片川 晴喜 編集:椎葉 権成 著作:Creem Pan

 


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