馬との"心"のふれあいが教えてくれる「生きる喜び」 by ホースセラピー♡さん
「withuma.」vol.46 ホースセラピー♡さん

Profile
お名前:ホースセラピー♡さん
ご年齢:59歳
居住地:京都市
第46回は、障害馬術競技の活動と並行し、ホースセラピーを提供されている、ホースセラピー♡さんです!
いったいどのような「withuma.」を送っていらっしゃるのでしょうか?
ホースセラピー♡さんの「withuma.」

写真:本人提供
株式会社クリエイティブテクノロジー乗馬愛好部に所属しています。
スタッフは上記の社員と従業員で構成されており、主に障害飛越競技に出場しています。
また、近隣の社会福祉施設やホスピス関連の皆さんに、馬とコミュニケーションを育んで頂こうと、所有する馬におやつをあげる"ふれあい”や、体験騎乗も無料で行っています。
活動の内容をひとことで表すと、
「No horse No life」 (馬との心のふれあい、生きるよろこび)です。

写真:片川晴喜
馬は、人生において辛い時はそれに寄り添い、心の友になってくれる癒しの生きものであることを、広く皆さんに知って頂き、前向きに人生を謳歌するお手伝いができればという想いから、この取り組みを3年前に開始しました。

写真:本人提供
うちの施設にお越しの折には、楽しいひとときをお過ごし頂き、「また遊びに来たいなぁ」と笑顔で足取り軽くお帰り頂くことを大切にしております。
今後は、自然豊かな立地条件を活かして、騎乗しながら散策したり、外乗へ出かけてみることが目標です。
Wthumaでは初の、ホースセラピーをされている方のお話ですね!
馬はその存在だけで、人を笑顔にする力があると思います。
ふれあうだけで生きる元気をもらえるって、すごいことですよね!
私も先日、こちらの牧場へお邪魔したのですが、日々の喧騒を忘れ、馬と自然に没入できるとても素敵なところでした。
こういった活動がもっと増え、サラブレッドのセカンドキャリア、サードキャリアとして発展していってほしいと切に思います。
ホースセラピー♡さんの「Loveuma.」

写真:本人提供
馬の魅力についてですが、『馬には乗ってみよ、人には添うてみよ』と云うように、馬の背に揺られることで人生が豊かになります。
馬は人の感情を理解しています。
心の病みも身体の不調も吹き飛ぶこと間違いなし!
おっしゃる通り、私も先日乗せていただきましたが、心が大変豊かになりました。
馬は賢いので、こちらの意図を汲んで動いてくれますが、より上手く乗るためにはこちらも馬の感情を理解してあげないといけないことを学びました。
ホスピスにおられる方であれば、馬とふれあうことで少しでも心身の痛みが和らぐと思いますし、幸せな時間を過ごせるのではないかと思いました。
引退馬問題について

写真:本人提供
引退馬については、根本的問題として馬主が責任を持って、経済動物から愛玩動物に転用することが必要ではないでしょうか。
競走馬としての引退を迎えた際に、養老馬として余生をおくれるだけの費用を、馬主が責任を持ってギャランティしておくこと。
また、それを受け入れる施設をつくっておくこと。
そんなシステムを、JRAが責任を持ってつくる必要性を感じます。
一方で、引退馬を引退させない、別の切り口からのレース種目をつくってみるのもファンにとっては楽しみかもしれません。
ただ速く走れば勝つレース運びではなく、走行に工夫を凝らしたレース展開をすることによって、競走馬寿命そのものを延ばせるかもしれません。
サラブレッドはとても複雑な存在だと感じていまして、確かに経済動物ではあるのですが、命ある生き物であり、その馬を愛するファンがいたり、関わる人たちを豊かにしてくれるなど、愛玩動物としての要素にもかなり絡んでくる存在だと思います。
ギャランティというお話がありましたが、Loveumagazine.『香港・日本、両競馬大国の引退馬を取り巻く“決定的な差”とは』には、
「馬主の手引書である「オーナーズハンドブック」には「香港に新しい競走馬が到着した際に、馬主から10万香港ドル(約170万円)の輸入手数料を徴収し、引退後にこれを引退馬プログラムまたは輸出の補助金とする」との記載がある。これは輸入される全馬を対象として、引退後に必要な費用の一部を馬主から事前に預かり、引退後に補助金として再提供するもので、この点については日本と全く異なる仕組みが取られている。」
と書かれているように、日本と同じく競馬が盛んな香港では「デポジット制度」を導入していることが分かります。
記事はこちらから👇 https://www.loveuma.jp/post/lm_230328
あくまで個人的な意見にはなりますが、こういったシステム日本でも導入することができれば、解決に向けての大きな一歩になるのではないかと感じました。
今回は、障害馬術競技の活動と並行し、ホースセラピーを提供されている、ホースセラピー♡さんの「withuma.」を伺いました!
毎週定期更新してまいりますので、次回もよろしくお願いいたします!
「withuma.」では、馬にまつわる活動や、その思いについて発信していただける方を募集しております。
リモート取材は一切なく、専用フォームからアンケートにお答えいただくと、その内容が記事になります。
今後も「withuma.」を通して、引退馬問題前進の一助となれるよう、微力ながら馬事産業・文化に携わる人を発信していきますので、是非皆さまからのご応募をお待ちしております!
▼詳細は下記バナーをクリック!
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協力:ホースセラピー♡さん 取材・文:片川 晴喜 編集:平本 淳也 著作:Creem Pan
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〔写真を見て思うこと〕
なんと見事な枝垂れ桜。いや「馬見桜」でしょうか。馬も思わず見上げたくなる花の天蓋🌸。
春の京都で馬と触れ合えば、ごく自然に優しい気持ちになれそうです。
治療福祉目的以外でも、楽しいひとときを過ごして「また遊びに来たいなぁ」と笑顔でスキップしながら帰るフツーのお父さんやお兄さんがおられる👨🏻🧔♂️🤓と思うと、和みますね。
〔余談〕
突然ですが、『黄金の鵞鳥(きんのガチョウ)』というグリム童話をご存知でしょうか?
金色の羽根が欲しくてガチョウに触った娘を筆頭に、いろんな人が次々にくっついて離れなくなる。くっつきの原因が静電気だとしたら、クリエイティブテクノロジー社の「静電チャック」の開発を予言するかのようなお話です。(☜ メチャこじつけ)
グリム童話集には、未来の発明品のプロトタイプみたいな道具がちょくちょく登場します。
『粥の出る鍋』(『おいしいおかゆ』『おかゆのおなべ』とも)は音声認識型の自動炊飯器。パスワード/コマンドを間違えると連続運転になって吹きこぼれます。
あと、やはりパスワードでお金を出してくれる元祖ATMのようなロバの話なんかも。
急勾配のガラスの山を滑落もせずに馬で上ってお姫様をゲットする騎士の話は、真冬の栗東坂路やスパイク蹄鉄の予言でしょうか。。。?🤔
No horse, no life. ホースセラピーによって馬と人をピッタリ「くっつける」。
御社のプロダクトの特徴にも通じるご活動ですね。(思わず「さすが!」と唸ってしまった)
日本では、引退馬(特にサラブレッド)と一般市民はかなり非対称な関係にあります。
馬はすでに人間との近距離かつ一定期間にわたるコンタクトを経験済みなのに対して、人の方は「初めて見る/触る/乗る」というケースも少なくない。その意味で、「馴致」が必要なのはむしろ人間。
小型ドラゴンのようなサイズの初対面の動物を前にして、友情の橋渡し役をしてくださるホースセラピー♡さんのような存在を大いに頼りにしています。
今後ますます熾烈になる半導体戦争に勝ち抜くには、御社のような、創意と技術力を兼備する機器メーカーの存在が不可欠だと思います。
本業に専心されるかたわら、「癒しの存在」としての馬に一人でも多くの人の心がくっついて離れなくなるように、様々な触れ合いイノベーションにも挑戦してください。
人馬の親交促進事業を社会貢献の一形態と考える企業や学校が増えれば、引退馬支援活動の強力な追い風になるでしょう!😃👍